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ブックマーク / www.riabou.net (8)

  • 抑止の種類 のび太がジャイアンを「抑止」するには?  - リアリズムと防衛を学ぶ

    今回も抑止論について少しずつ書いてまいります。前回の記事では「抑止ってなんだ?」ということを少しだけ解説しました。 抑止とは「相手国が戦争に訴えて得られる満足より、戦争に必要なコストの方が大きい」状態にすることで、戦争を思いとどまらせる行為です。今回はこの抑止について、より具体的に見ていきましょう。抑止にはいくつかのタイプがあり、それぞれ特徴があります。これを踏まえることで、国家がどのように戦争を押さえ込んでいるかがよりクリアになるでしょう。 戦争が起こる3つの理由 「のび太」国の懲罰的抑止戦略 拒否的抑止 「ひらりマント」とミサイル防衛 報償的抑止 「おお、心の友よ!」 抑止の仕組みと種類 シリーズ「抑止」ってなんだ? 戦争が起こる3つの理由 今回は「ドラえもん」世界における、「のび太」国がいかにして「ジャイアン」国を抑止するか、という例えで考えてみたいと思います。マンガ「ドラえもん」に

    抑止の種類 のび太がジャイアンを「抑止」するには?  - リアリズムと防衛を学ぶ
  • 普天間問題と政治主導のために足りなかったもの - リアリズムと防衛を学ぶ

    鳩山内閣は倒れ、菅内閣が発足しました。政治とカネの問題もありますが、普天間の移設、つまり安全保障の問題が大きな原因となって内閣が倒れてしいまいました。こんなことは滅多にありません。岸信介の安保改定以来の出来事ではないでしょうか。 新内閣は大丈夫でしょうか? また普天間問題で潰れる、ということはさすがにないでしょう。けれど普天間でしくじったのと同種の原因によって、思わぬ失政をやらかす恐れは残るでしょう。なぜならば普天間問題を迷走させた制度的な背景はまだ残っているからです。 官僚機構を除く、まともな知恵袋の欠如。安全保障に限らず、民主政権が『政治主導』を進める限り必要なそれが、しかしまだ出来上がっていないことは、今後も地味に政治の足を引っ張るのではないでしょうか。 「最低でも県外」とか言う前に検証すべきだった 前内閣が支持を落としたのは、普天間飛行場をドコに移設するか、二転三転、挙句に沖縄県内

    普天間問題と政治主導のために足りなかったもの - リアリズムと防衛を学ぶ
  • 「ヒトはなぜ戦争をするのか?」アインシュタインとフロイトの往復書簡 - リアリズムと防衛を学ぶ

    アインシュタインとフロイトが手紙で議論を交わしたと聞けば、その内容が気になる人は多いでしょう。ましてその内容が「戦争を無くすことはできるか?」だと聞けば、なおさらではないでしょうか。 ある時、”国連”がアインシュタインに提案したそうです。 「誰でも好きな一人を選んで、今の文明でもっとも大切な問いについて書簡を交換して下さい」 アインシュタインは書簡を送る相手にフロイトを指名しました。そしてアインシュタインは、彼が考える「今の文明でもっとも重要な問い」についてフロイトに手紙を書いています。 「人間を戦争というくびきから解き放つことはできるのか?」 ―これが私の選んだテーマです。 アルバート・アインシュタインより、ジグムント・フロイトへの手紙 アインシュタインは戦争を無くすための方法について自説を述べ、フロイトに見解を問うています。フロイトはそれに対し、主に心理学精神分析の見地から返信していま

    「ヒトはなぜ戦争をするのか?」アインシュタインとフロイトの往復書簡 - リアリズムと防衛を学ぶ
  • 期待を裏切る戦争、予想を裏切る平和 - リアリズムと防衛を学ぶ

    未来を見ることは誰にもできません。今日は平和でも明日には戦争が起こるかもしれないし、逆に戦争が起きるかもと恐れていたら意外に平和が続いたりします。ですから「きっとこのまま平和が続くだろう」と楽観するのは危険だし、逆に「戦争が起きるに違いない」と悲観して平和維持のための努力を放棄するのも誤りです。 恥ずかしいほど予想を外した人たち 偉大な政治的指導者たちでさえ、時に未来予測を大きく誤っています。 これは二大政党制の礎を築いたイギリス首相ウィリアム・ピットです。 彼は1792年2月、軍事費の削減を思い切って削減する軍縮政策を打ち出しました。その根拠として、このように断言してみせました。 「ヨーロッパの状況からみて、現時点ほど、これから十五年間の平和を合理的に期待できる時期は、この国の歴史上かつてなかった」 しかし、ピットの平和宣言はわずか2ヶ月で破れます。その年の4月、オーストリアが革命フラン

    期待を裏切る戦争、予想を裏切る平和 - リアリズムと防衛を学ぶ
  • 戦争はなぜ起こるか4 時刻表と第一次世界大戦 - リアリズムと防衛を学ぶ

    戦争はなぜ起こるか―目で見る歴史 (1982年) 作者: A.J.P.テイラー,古藤晃出版社/メーカー: 新評論発売日: 1982/08メディア: ? クリック: 3回この商品を含むブログを見る「戦争はなぜ起こるか」はテイラーという有名な史家が書いた著作です。原題は「HOW WARS BEGIN」。中身はタイトルの通り、戦争がいかに開始されるかを書いています。フランス革命戦争から冷戦までの主だった戦争を取り上げています。 このは読み物としても面白く、多くの示唆を与えてくれます。戦争の原因は百万通りもあるとしても、その中で「錯誤」と「不合理」が含まれないものは一つもないようです。 前回の普仏戦争の記事では、ビスマルクを取り上げました。ビスマルクは戦争政治の手段として見事に制御しました。ところが今回の第一次世界大戦では、戦争の論理が政治を動かし、ヨーロッパ全域を空前の大戦争に追いやりました

    戦争はなぜ起こるか4 時刻表と第一次世界大戦 - リアリズムと防衛を学ぶ
  • 平和と軍事の関係が一目でわかるピースボートの写真  - リアリズムと防衛を学ぶ

    数多久遠さんのところで紹介されていたので私も便乗してみます。 この写真は、ソマリア沖でピースボートの船を護衛する海上自衛隊の艦艇の姿です。 この写真を公開した大石英司先生(リンク)によると、こういうことです。 これは機密写真でも何でもなく、ご覧のように、パネル写真として、海自がとある所で一般公開しているものです。ただし海自のサイトにはまだないみたいだし、広報としてメディアに流されてもいないらしいです。 嗚呼、艨艟のピースボート!: 大石英司の代替空港 ピースボートが海上自衛隊の護衛を受ける なぜ国家は武力を持たざるをえないのか? ピースボートとソマリア漁民の対称、イルカと護衛艦の関係 日国もまた一隻のピースボート 米国の核の傘の下で憲法九条が大切と言う私たちには 関連記事 ピースボートが海上自衛隊の護衛を受ける 2ヶ月前、ピースボートがソマリア沖で海上自衛隊の護衛を受けたことがニュースに

    平和と軍事の関係が一目でわかるピースボートの写真  - リアリズムと防衛を学ぶ
  • 平和の達成は戦争の理解から始まる - リアリズムと防衛を学ぶ

    なぜ戦後平和主義は衰退したのか 90年代以降の日では、いわゆる「反戦平和主義」が急速に凋落しました。その理由はそれら戦後平和主義の非現実性にあったといいます。 櫻田淳先生はその原因について以下のように書かれています。 一九九〇年代以降、湾岸戦争の勃発や北朝鮮核危機の浮上といった国際政治情勢の変動の中で…「平和主義者」層の主張の影響力が低落したのは、その「非現実性」が世に印象付けられるにようになったからにほかならない。戦後平和主義思想の零落を招いた責は、「平和主義者」層にこそ帰せられなければならないのである。 漢書に学ぶ「正しい戦争」 櫻田淳 朝日新書 p168 いわゆる戦後平和主義の思想が「非現実的」なものに終始したのは、彼らには現実的な議論をする必要がなかったことと関係しているでしょう。戦後平和主義をさかんに提唱・主導したのは旧社会党とその周辺人士たちです。彼らは実際に政権を持っていた

    平和の達成は戦争の理解から始まる - リアリズムと防衛を学ぶ
  • なぜハーバード大学は「戦争学」を教えているのか? - リアリズムと防衛を学ぶ

    みなさんは、学校で「戦争学」や「軍事学」を学んだことはありますか? ハーバード大学の学生たちは学んでいます。 ハーバードの学生は軍事学も学ぶそれも、極めて専門的でレベルが高い授業が行われています。例えば1960年代のハーバード大学講座案内書によれば、以下のような講座が開かれていたそうです。「」内が授業のタイトルです。(伊藤憲一著「国家と戦略」p212による) 「国防政策」 軍事戦略と外交政策に重点をおいて講義する。キッシンジャー教授による。 「陸軍の組織と国家安全保障」 全面戦争と限定戦争の諸問題を検討する。 「軍事史と基的戦術概念」米国における戦略および軍事戦略の発展を概観する。 「海軍史」 制海権の影響を中心に海軍戦略の基を講義する。 「戦争学の発展」 アレクサンダー大王から南北戦争までの主要な会戦で使われた兵器と戦術を検討する。 「戦略と戦術の基」 歴史的実例にもとづいて戦略の

    なぜハーバード大学は「戦争学」を教えているのか? - リアリズムと防衛を学ぶ
    tamekko
    tamekko 2009/07/02
    こういうの、自分で書いているカリキュラムに取り入れたい。そう、戦争学とか平和学をプラクティカルに考えるコースがある方がいいですよね。
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