■ 関連タグ ダイヤモンド・プリンセス 国際検疫 新型コロナウイルス 無意味な検疫 関家一樹 海事代理士 関家一樹 2020年2月8日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行 http://medg.jp 船舶検疫の歴史は古く、15世紀にペスト対策としてヴェネチアが船舶乗員の隔離を行ったことに端を発する。英語で検疫を意味する「quarantine」は、元々ペスト患者を隔離するために40日間、船舶乗船者を離島などに拘束したことを語源としている。 実はこの長い船舶検疫の歴史の中でも今回の日本の船舶検疫は史上最大のものである。そもそもダイヤモンド・プリンセス(総トン数115,875)のような総トン数が10万トンを超えるクルーズ船の登場は、2000年代以降のロイヤルカリビアン社のカリブ海クルーズの成功を受けて始まった。戦艦大和の総トン数が6万5千トン程度であることを考えると、いかに巨大な船舶で