さまざまな「自粛」を要請されるコロナ禍の時代。感染防止のため、不要不急の外出を避け、飲み会やイベント参加も控えてきた。取材活動もオンラインで行うことが当たり前になって久しい。しかし、どうしても自粛できなかったことがある。それは「県をまたぐ移動」である。筆者は京都と奈良の県境に住んでいる。日常の買い物やちょっとした用事を済ませるのにも、県境を越えなくてはどうにもならない。「県境を越えてはならない」といちいち考えていては、行きつけのイオンモールで買い物ができないのだ。 近鉄高の原駅すぐの「イオンモール高の原」。京都と奈良の県境がこの中に! 京都府木津川市と奈良県奈良市の境に位置する「イオンモール高の原」は、直営のスーパーや日用品はもちろん、アパレルショップや雑貨店などの専門店街、映画館、クリニックまでそろう複合商業施設だ。マニアの間では数年前から「店内に県境がある」と話題となっている。施設の所