パナソニック ホールディングス(HD)は、グループ国内従業員7万人が使う新人事システムの運用を開始した。人事情報の発信や問い合わせ窓口を一本化。従業員が情報を探したり、人事社員が問い合わせ対応に割いたりする手間を削減した。生成AI(人工知能)による質問回答機能の追加開発も進めている。 「人事サービスごとに問い合わせ先が乱立していた」。パナソニック オペレーショナルエクセレンスの田中和也エンプロイーサクセスセンター企画室室長は、新システム稼働前の課題をこう語る。健康保険や給与など人事サービス領域ごとに問い合わせ窓口やシステムが異なっており、従業員が自力で問い合わせ先にたどり着けないことが頻繁にあったという。従業員に向けて人事関連の情報を発信する手段も、ポータルサイトやメールなど複数存在していた。 問い合わせにはこれまで、各事業会社の事業部など、さまざまな部門に配属されている人事社員の「事業場