本当。エアコンの歴史については先の回答者の方が述べられているので、大和型戦艦に搭載されていた冷房装置について説明します。 大和型戦艦は設計の段階から従来の艦艇より居住環境を改善するように念頭に置かれ、夏期の外気温を摂氏33度と設計標準に定め、その場合、居住区を38度以内、補機室を43度以内に納まるよう設計されました。しかし従来の通風・換気のみでは不充分とされ、火薬庫及び弾火薬庫に対して使用する冷却機を利用して通風系統に大掛かりな冷房システムを取り入れる事になりました。 これは通常の通風空気を冷やす為のタンク内冷水管に、火薬庫冷却機から冷気を導いて冷水管を更に冷やして通風空気を冷却するもので、同時に空気中の湿気も露となって除去するものでした。 大和型戦艦の冷房範囲は火薬庫等の他に、加熱を受ける煙路付近の中甲板中央部の兵員室、士官居住区、発令所、電信室等に限定され、それ以外の区画では従来の通風