インドネシアの富豪アントニー・サリムが支援するシンガポールの電力企業パシフィックライト・パワー(PLP)は1月3日、ジュロン島で水素燃料に対応する複合火力発電所を建設・所有・運営するための契約をシンガポールエネルギー市場監督庁(EMA)から獲得したと発表した。このプロジェクトの総工費は約7億3500万ドル(約1160億円)と見積もられている。シンガポール政府は、クリーンエネルギー技術の導入を加速させている。 PLPによると、この600メガワットの発電所は2029年1月までに完成予定で、同国最大の水素燃料に対応する発電施設になるという。この発電所は、同社の既存および建設中の施設の発電容量を64%引き上げるとされる。 PLPは、サリムの投資会社の傘下のフィリピン最大の電力小売業者であるマニラ電力の子会社で、富豪のマニュエル・パンギリナンが一部を所有している。マニラ電力のオーナーには、フィリピン