アドバンテストは大がかりな設備で行っていた半導体テストを、クラウドを活用することで卓上で簡単にできるようにした。従来は半導体工場が主な顧客だったが、クラウドサービスにより電子デバイスメーカーの設計開発現場など、顧客の裾野を広げている。 クラウド半導体テストサービスを手がけるのは、2012年に設立した子会社のクラウド・テスティング・サービス(東京都千代田区、木村学社長)だ。木村社長は「IoT(モノのインターネット)の普及で、半導体テストのニーズは生産現場だけではなくなっている」との見方を示す。事実、家電や電子デバイスメーカーなど、従来とは異なる顧客の利用が多くなっているという。 同サービスは無償貸与する小型測定機に、クラウド上で提供するテスト用ソフトウエアを組み合わせて利用する。半導体チップの設計から評価、計測まで一通りの試験メニューが約80種類そろう。ユーザーは自分の目的に合わせてカスタマ