2011年11月11日金曜日 インフレ財政破綻論・長期金利上昇財政破綻論のウソ ネット上の経済系言論において日銀叩きをしている人たちはインフレになれば何もかも解決するかのような幻想を振りまく傾向にある。前回の記事で指摘したように日本は一日も早く慢性的なデフレを脱却する必要があるのは間違いないが、インフレになれば何もかも解決するわけではない。日銀叩きをしている人の主張はトンデモなものが多いように思える。しかし一方でデフレをそれほど問題視していない人たちの中には「インフレになれば金利が上昇して国債の利払い費が増えて財政破綻する」と主張する者もいる(筆者は「インフレ財政破綻論」と呼んでいる)。結論から言ってしまえばそのたぐいの主張の多くはデタラメである。インフレ財政破綻論者の中には不安を煽って外貨を買わせようとする目的でインチキな論法を展開する輩(営利目的のアジテーター)もいるようだ。その類の主