ストーリーラインは、まさに王道のボーイ・ミーツ・ガール。次第に壮大になる物語とは裏腹に、主人公である“レックス”の根底にあるのは、一貫して“大切な女の子との約束”。すんごい個人的な理由! でも、だからこそ共感できる。 またレックスは、伝承の楽園を夢見る16歳の“少年”でありながら、稼ぎ頭として村を支える立派な“大人”の考え方も持ち合わせている。このあたりのバランス感覚も、感情移入しやすいポイントかもしれない。 脇を固める仲間たちも魅力的だ。 “ジーク・B・極(アルティメット)・玄武”は、初登場時こそコメディリリーフだが、正体を明かした途端、頼れる年長者としてレックスを見守ってくれる。反則的なギャップだ。 ジークのパートナー“サイカ”も、攻撃モーションを短縮させるスキルがべらぼうに強くて重宝した。物語が進むにつれて、サイカのビン底眼鏡が透き通っていく演出は『ゼノブレイド2』七不思議のひとつだ