今年は、1954年の『ゴジラ』初公開から60年の節目。7月にはハリウッド版『GODZILLA』も日本で公開されます。これまでシリーズ28作が作ら れ、世界で愛され続けるゴジラですがその魅力を生む鍵は、円谷英二の編み出した様々な「特撮技術」にありました。 中でも、「ミニチュアセットに着ぐるみを組 み合わせる」映像表現は、円谷が切り開き、日本で独自の発展を遂げた、“J-technology”です。水に溶いた絵の具の動きで表現した火山の噴火。 スローモーションを使って倒れていく建物のスケール感の錯覚を演出する技。数多くの特撮表現法が開発されてきました。全世界的にSF映画は、フルCGが全盛。日本ではゴジライヤーをきっかけに、進化した特撮作品が続々と生まれだしています。ウルトラマンシリーズの現場では、最新作「ウルトラマンギンガS」 でミニチュア特撮とCG合成の新たな融合が試みられています。そして、