母方のおばあちゃんが亡くなった。 私の言葉で言うと、「かあか」が亡くなった。この「かあか」というのはおばあちゃんの愛称で、幼少期の私が名付けたものらしい。 うちの母がおばあちゃんのことを「お母さん」と呼ぶので、それを真似しようとした私が「かあか」と呼び始めたところから定着した。物心ついたころには、家族全員が「かあか」と呼んでいたので、私にとってのおばあちゃんは「かあか」だし、おばあちゃんちは「かあかんち」である。 思えば、私はめちゃめちゃおばあちゃん子だった。実家から徒歩20分のところにかあかんちはあったので、とにかく頻繁に預けられていたのである。 特に、幼稚園から小学生のころは、両親が家を建てるための打ち合わせで留守にすることが多かったので、大体かあかんちにいた。 弟と一緒にアニマックスを見たり、絵を描いたり、畑を散歩したり、鯉に餌をやったり、スーパーに着いて行ってお菓子を買ってもらった