国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」が中止となった騒動を受けて、「週刊文春デジタル」が緊急アンケートを実施したところ、「『慰安婦』少女像の展示に賛成ですか? 反対ですか?」という質問に対し、回答者の74.9%が「反対」と答えた。政治と文化芸術の関係を論じ続けてきた辻田真佐憲氏に、今回のアンケート結果の感想を聞いた。 ◆ 今回のアンケートに対するコメントをはじめとして、社会の反応を見ていると、展示反対派の「これは政治的な意見を表明する『プロパガンダ』だ」という意見と、展示賛成派の「展示中止は、表現の自由を脅かす『検閲』だ」という意見が気になりました。 実際に、自民党の保守系議員で作る「日本の尊厳と国益を護る会」も8月2日の会合で「芸術や表現の自由を掲げた事実上の政治プロパガンダ」と断じました。一方、「表現の不自由展・その後」実行委員会は展示中止の決定を