バイト先の銭湯が深夜に「人を殺す場所」として貸し出されていることを知ってしまった和彦を主人公とした本作。ドラマ、サスペンス、コメディ、ホラー、ラブストーリーといったジャンルを横断しながら、ささいなきっかけで人生が大きく変わってしまう登場人物たちの人間模様が描かれる。 本作は和彦役とプロデューサーを兼任した皆川の呼びかけで結成されたOne Goose(ワングース)による長編映画第1弾。俳優として活動している皆川が2016年末頃に「仕事を待っているだけでなく、自分たちで発信していきたい」と思い至り、同い年の田中と磯崎を誘ったことから企画が動き出した。そして本作のパイロット版となる短編「melancholic」を制作したのち、長編化に至った。2018年の第31回東京国際映画祭の日本映画スプラッシュ部門では、田中が監督賞に輝いている。