朝日新聞としてはこうした論になるのでしょうね。 米軍兵士の死者は約4千人。イラク市民の死者は昨年6月までに15万人に達したはず、と世界保健機関(WHO)が推計結果を発表した。いま、それが何人に増えていることだろう。 死者の死の原因をどう見るかによるけど、WHOが妥当なところかもしれない。医学誌によって数値がだいぶ違う。BMJがやや低めだった。 失敗はイラク国内だけではない。9・11同時テロ直後にイスラム原理主義のタリバーン政権を倒したアフガニスタン。イラクに足をとられているうちにタリバーンが勢いを取り戻し、治安情勢が逆戻りしつつある。 そこは論理飛躍というか、米軍を買いかぶりすぎ。NATOの問題が大きい。 ここまで傷口を広げてしまった最大の理由は、米国が「敵」を間違えたことではなかったか。本来ならアラブ・イスラム世界の支持を得つつ、国際テロ組織アルカイダを孤立させ、追いつめなければならなか