トランプ大統領周りの保守派の動向を見ていて、たまたまLATEの記事を見かけた。日本でもあまりこの話題は聞かないように思うので、これを機会に少し言及しておきたいと思った。 記憶力の低下や認知機能の衰えが現れると、多くの人が真っ先に疑うのは「アルツハイマー病」だろう。確かに、アルツハイマー病は認知症の中でも最も一般的な疾患であり、日本でも高齢者の約7割がこの病気に苦しんでいる。しかし、実はそれとは別の認知症「LATE(Limbic-Predominant Age-Related TDP-43 Encephalopathy)」が原因である可能性があるということが近年注目されつつある。LATEはアルツハイマー病と症状が非常に似ているため、誤診されることが多い、というかほぼ診断がつかない。 アルツハイマー病は、ベータアミロイド斑やタウタングルと呼ばれる異常タンパク質の蓄積が特徴であるが、LATEは、