石原慎太郎東京都知事が辞任をして新党を結成し、国政に進出するというニュースが報じられたのは10月25日木曜日だった。 それ以前の10日間は、10月16日火曜日発売の「週刊朝日」(2012年10月26日号)に掲載されたノンフィクション作家・佐野眞一氏による連載記事に橋下徹大阪市長が憤激するという話題で持ち切りだった。 インターネット上のツイッターでは、問題の週刊朝日が売り切れで、どこにも売っていないということだったが、わが家の近所にある書店では20日の土曜日まで棚に並んでいた。 私は、たまたま発売当日の昼間にその書店で週刊朝日の表紙を見かけて、ちょっと異様の感に打たれた。今、インターネット上に掲載されている画像でその号の表紙を確認してみると、ワイシャツにノーネクタイ姿の橋下市長の胸の辺りに赤帯に白抜きの大文字で「ハシシタ」とあり、続いて黒字で「救世主か 衆愚の王か」とある。 さらに、「橋下徹