写真1:夕刻のマウナケア山頂には、サンセット鑑賞の観光客で賑わいます。その頃、研究者たちは観測の準備に追われます。(クレジット:国立天文台、撮影:藤原英明) いざ観測! 厳しい審査を経てすばる望遠鏡の観測時間を勝ち取った観測者は、観測の際には必ずハワイまで来なければなりません。ハワイと言えば...青い海に白い砂浜...。日本からの最初の到着地であるホノルル空港では、そんなウキウキ気分の観光客を横目に、ハワイ島ヒロ行きの飛行機に乗り換えます。さらにヒロに到着後は観測所が用意した車でそのままマウナケア中腹にある中間宿泊施設「ハレポハク」に連れて行かれます。すでに標高 2700 メートル、スーツケースを運ぶだけで息が切れます。すばる望遠鏡があるマウナケア山頂はさらに高い標高 4200 メートル。観測中に高山病にならないように、観測者はハレポハクで1泊して体を慣らします。同時に翌日の観測に向けて体