将棋の第50期王位戦七番勝負の第7局が29、30の両日、神奈川県秦野市で行われ、125手で深浦康市王位(37)が挑戦者の木村一基八段(36)を降し4勝3敗で防衛した。 深浦は木村に3連敗したあと4連勝し、王位戦3連覇を果たした。将棋の七番勝負でこのパターンの大逆転勝利は、08年の竜王戦で渡辺明竜王が羽生善治名人を相手に達成して以来、史上2度目。 木村は今回が4度目のタイトル挑戦。初の栄冠獲得まであと一歩に迫ったが、深浦の驚異的な粘りに屈した。 終局後、深浦は「3連敗した時点では、かなり苦しいと思いました。でも第4局以降は粘り強く戦うことができました」と喜びを語った。【山村英樹】