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ブックマーク / science.srad.jp (252)

  • ビッグバン直後に宇宙が崩壊しなかった理由は「未知の物理」ではなく重力? | スラド サイエンス

    正直ちゃんと読めてないんで怪しいところではありますが ・現在の真空は,初期宇宙の真空(エネルギーが高い,偽の真空)が自発的な対称性の破れによる相転移を起こした結果. ・この相転移の結果,偽の真空よりエネルギーが低くなっている(偽の真空の状態に戻るには,ある障壁を超えるエネルギーが必要). ・この障壁の高さは,ヒッグス粒子の質量などから計算可能. ・先日のBICEP2による結果(原始重力波っぽいものの検出)が正しいとすると,インフレーションを起こすインフラトン場の量子揺らぎの大きさが見積れる. ・見積ると,インフラトン場の揺らぎから生じるエネルギーは前述の障壁を超えてしまうほど大きい. ・ということは,インフラトン場の揺らぎによって今の真空は破壊され,元の状態に戻ったりまた相転移したりを繰り返しちゃうんじゃないの? という問題があるようです(多分).で,これを解決するのにヒッグス側の特徴をい

  • 無能な人は自身の無能さに気付けないため自信過剰になる傾向がある | スラド サイエンス

    1999年、学術誌「Journal of Personality and Social Psychology」で「ダニング=クルーガー効果」なるものが紹介された。これは、「無能な人には己の無能さを認識するに必要な高い知見が欠如しているため、己の無能さを認識することができない」というものである。そのため、無能な人はその無能さに悩まされたり、混乱したり、慎重になったりすることはなく、むしろ不相応な自信を持ってしまう傾向があるのだそうだ(Slashdot、Pacific Standard)。 これは机上の空論ではなく、実際に行われた実験で証明されているとのこと。その人物が持ち合わせている知識や技術が、文章力や感情知能、論理的推論、銃の安全管理、討論、金融知識など何であろうと、いずれにしても無能な人は大概にして自分の能力を過剰に評価してしまうという結果が得られているとのこと。

    w2allen
    w2allen 2014/11/01
    ゆとり世代、背理法。私への口撃有り。
  • 理研、「光が3倍速く進む」新物質を開発 | スラド サイエンス

    理化学研究所(理研)が10月24日、真空より低い屈折率を実現した三次元メタマテリアルを開発したことを発表した(共同通信)。 60秒で分かるプレスリリースが分かりやすいが、新たに開発された新物質の屈折率は0.35で、真空の屈折率よりも低い。また、大きさも数mm角と、いままで作られていた物質よりも大きい。 屈折率が高いほど、その物質の中を通る光の速度が遅くなることが知られているが、屈折率が1より小さいと、逆に物質内を通る光の速度は速くなる。これを利用することで、光学迷彩のように「物質を見えなくする」システムを作り出せる可能性がある。

  • レゴ、グリーンピースの圧力に屈してシェル石油とのパートナーシップを解消 | スラド サイエンス

    石油会社「Shell」のロゴの入ったレゴブロックのセットは、世界中の小売店や26カ国のシェル石油のガソリンスタンドで販売されてきた。しかし、シェル石油の北極圏での石油採掘計画に反対する環境保護団体グリーンピースの抗議を受け、レゴはシェル石油とのパートナーシップを解消するという(Slashdot、Guardian、ウォール・ストリート・ジャーナル)。 北極圏における石油採掘に対する抗議キャンペーンの一環として、グルーンピースが制作した動画では、北極に見立てて組み立てられた120キログラム分のレゴブロックが油まみれになり沈んでいく様子が映されている。動画の最後には、「SHELLとのパートナーシップを終わらせるようLEGOに伝えて」というメッセージが添えられており、嘆願書にサインアップできるページにワンクリックでジャンプできるようになっている。 レゴのCEO、Jørgen Vig Knudsto

  • 2014年ノーベル物理学賞は青色LEDの実用化に貢献した中村修二氏ら三名が受賞 | スラド サイエンス

    スウェーデン王立科学アカデミーは10月7日、2014年ノーベル物理学賞を名古屋大学特別教授・名城大学終身教授の赤﨑勇氏と、名古屋大学教授の天野浩氏、カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授の中村修二氏の3名に授与することを発表した(NHKニュース、プレスリリース)。 高輝度青色LEDの実用化により、低エネルギーで利用できる白色光源が実現できたことが評価されての受賞となった。 青色LEDの発明者としては、その権利を巡って訴訟を起こしたこともあって中村氏が有名だが、天野氏と赤﨑氏が高輝度青色LEDの開発に世界で初めて成功した功績があり、これを踏まえての3名の受賞となる。

  • 経済学者クルーグマン氏、中国に「炭素関税」を提案 | スラド サイエンス

    米環境保護局(EPA)が、米国の排出する温室効果ガスの3割以上を占める火力発電所の二酸化炭素排出量を削減することを目指す、Clean Power Planのガイドラインを先週発表した。だが、経済学者のポール・クルーグマン氏がNew York Timesのオピニオン・ページで、「conspiracy(陰謀)」、「cost(コスト)」、と「China(中国)」の3つのCを挙げて、EPAの新ガイドラインは温暖化をい止めるには弱いと指摘している。このなかでも、特に「中国」に重点をおいて米政府のとるべき政策を提案している(New York Times、Slashdot)。 米国は世界の二酸化炭素排出量の17%を排出しているが、中国のそれは27%にもなる。クルーグマン氏によれば、米国が欧州や日と足並みを揃えて二酸化炭素排出の削減に努力しても、肝心の中国が石炭を燃やし続けていては地球温暖化の問題は解

  • 進化論を信じるかどうかは科学リテラシーとは別問題 | スラド サイエンス

    全米科学財団(NSF)は、市民の科学に対する理解は民主主義にとって重要だと考えており、そのためのプロジェクトを長期にわたって行っている。そして彼らは数年前にある種の結論にたどり着いた。『市民の科学リテラシーを判定する際に、進化論を信じる信じないという質問は含むべきではない』という結論だ(Cultural Cognition Project、Cultural Cognition Project2、SAGE journals、Slashdot)。 アメリカではこうした質問は宗教的信念の尺度に近いものであり、彼らの科学の読解能力を測定することには繋がっていないというのがその理由だ。キリスト教では神が人間を作ったということになっており、進化論はその教えに反するのだ。 こうした議論が行われている背景には、アメリカ人は他の国と比べると進化論やビッグバンを信じていないということが多いためだという。200

  • STAP細胞問題、笹井CDB副センター長が会見 | スラド サイエンス

    STAP細胞問題に関して、理研の笹井芳樹 発生・再生科学総合研究センター(CDB)副センター長の会見が行われた。笹井氏はSTAP論文の主要著者の一人であり、STAP論文不正問題に関しての調査委員会においては捏造、改ざん行為への関与は否定されているものの、指導者立場でありながらデータ等の正当性、正確性を確認しなかったことで、主要著者内でただ一人重大な責任があると認定されている(時事通信)。 まず笹井氏は論文不正を見抜けなかったことへの謝罪を行い、その後、笹井氏に対してあった多くの質問から、それに対して5つの事項で説明を行った。論文に関しては彼は、小保方、若山両氏でまとめて投稿した論文が一度natureに却下されてから、それ以降の修正作業に関わっていたとのことである。この期間はSTAP研究の2年間のうち、最後の投稿までの二ヶ月ほどだけであり、その間に実験方法等の技術指導も行ったということである

  • 「重力波」の痕跡を観測、宇宙が膨張していることを示す証拠となるか | スラド サイエンス

    米カリフォルニア工科大や米ハーバード・スミソニアン天体物理学センターの研究チームが、「重力波」の痕跡を発見したことを発表した(MSN産経ニュース、ウォール・ストリート・ジャーナル、Discovery、slashdot)。 アインシュタインの一般相対性理論では、ビッグバンが発生した直後に重力波が発生することが提示されていたが、これは今までに一度も証明されていない。この「痕跡」が当に重力波のものであれば、「宇宙が膨張している」説の裏付けとなる。

  • なぜ「女性は数学が苦手」だと思われるのか | スラド サイエンス

    「女性は生物学的に数学が苦手である」と考えている人は少なくない。しかし、実際のところこれは事実なのだろうか。こうした疑問を解くため、男女がそれぞれどのように数学的な才能を知覚するかを調査した結果が公表された(PNAS、Science、slashdot)。 これによると、男女数学的な能力に大きな差は無いが、女性は一般的に実際より能力を過小報告するのに対し、男性は、自らのパフォーマンスを自慢する傾向があるという。これが一般的な男女の能力差のイメージに繋がっているという。こうしたイメージは雇用者も持っており、とくにエンジニアリングのような数学的な職業での雇用では、女性よりも男性を雇用する傾向が強いという。

  • 理研と産総研、「特定国立研究開発法人」に指定へ。高い報酬で優れた研究者確保を狙う | スラド サイエンス

    現在は「独立行政法人」となっている理化学研究所(理研)と産業技術総合研究所(産総研)が、新たに「特定国立研究開発法人」に指定されるという(NHKニュース)。 「特定国立研究開発法人」では、優秀な研究者に高額の報酬を支払えるようになるという。これに向け、今国会に必要な法案が提出される見込みだそうだ。

  • STAP細胞の追試失敗が相次ぎ、理研が手順公開へ | スラド サイエンス

    他の研究機関・研究者によるSTAP細胞の再現実験(追試)失敗が相次ぎ、論文の不備が指摘される事態となり、理研が詳細なSTAP細胞の製作手順を公開することになったそうです(毎日新聞)。 医学系・生物系の研究業界では、再現実験に必要な試料の入手が非常に困難だったり(論文の著者が唯一の試料の保有者だったり)、実験のテクニック/ノウハウ的な部分が論文で完全には開示されないことは決して珍しいことではないそうですが、業界的にはどの程度まで許容されるものなのでしょうか? なお、毎日新聞の報道には論文の共著者の若山照彦・山梨大教授の「論文の価値を高めようと、簡単と強調しすぎたかもしれない。作製は難しいことは難しい」というコメントがあります.

  • 3歳より前の記憶はいつ失われるのか | スラド サイエンス

    3歳より前の記憶まで遡れる人は少ないと言われているが、この3歳前の記憶というのはほぼ7歳あたりで思い出せなくなることが明らかになった(ScienceDaily)。 この研究では大人に子供の頃の記憶を辿らせるのではなく子供の自伝的記憶の形成およびその喪失の追跡を試みたとのことで、まず3歳児に最近あった出来事を話してもらい、それを5~9歳の時に再び思い出して話してもらうという追跡実験が行われた。 会話は例えば誕生日パーティや動物園へ行ったことなど最近経験した出来事についてであり、保護者にそれについて日常の会話と同じように質問してもらったとのこと。その際会話の主導権を子供に持たせた場合の方が成長しても記憶がより鮮明に残ることが分かったという。 これらの記憶を記録後、子供達を5つのグループに分けてそれぞれ5歳から9歳の間に1回だけこの出来事について再び尋ねたところ5~7歳の間はその出来事の63~7

  • 細胞を酸に浸すことで多能性細胞へと変化させられることが発見される | スラド サイエンス

    理化学研究所などの研究グループが、マウスのリンパ球を酸性の溶液に入れて培養した後、多能性細胞の維持・増殖に必要な増殖因子であるLIFを含む培養液で培養したところ、多能性細胞に得意な遺伝子であるOct4を持つ細胞が多数得られたという。これを応用することで、iPS細胞よりもさらに手軽かつ安全な万能細胞を作製できる可能性があるという(NHKニュース、理化学研究所のプレスリリース)。 この細胞は正式名称である「刺激惹起性多能性獲得(Stimulus-Triggerd Acquisition of Pluripotency)細胞」の英語表記から「STAP(スタップ)細胞」と命名されたとのこと。 また、人工多能性幹細胞(iPS細胞)で問題になるがん化や染色体への影響も確認されていない、などとの報道もある(毎日新聞)。 iPS細胞では作れなかった胎盤への変化も確認され、より受精卵に近い能力を持っていると

  • 量子コンピュータは本当に「速い」のか | スラド サイエンス

    昨年、カナダのD-Wave Systems社が量子コンピュータ「D-Wave Two」を発売した。「量子コンピュータ」を名乗ってはいるものの、量子コンピュータの主要技術である「量子ゲート」を使用していないため、これが当に「量子コンピュータ」であるのかは議論されている。 このD-Wave Twoについて、BBCがその性能に疑問を呈している。期待された性能に届かない場面があり、いくつかのテストでは標準的なデスクトップPCよりも遅いことがあったという(BBC、GIGAZINE、NewScientist、slashdot)。 D-Wave Systems側はこれについて、「ベンチマークテストによっては量子コンピュータによる高速演算の恩恵を受けられないものもある」とし、一部のテストについて性能が悪いことは認めているようだ。

  • 外周80~100kmの超大型ハドロン衝突型加速器 | スラド サイエンス

    欧州に50億ドルもの予算かけて建築された大型ハドロン衝突型加速器(Large Hadron Collider:LHC)。2008年に稼働した当初は素粒子物理学者たちも、大きな発見ができる可能性は低いと考えていたようだ。しかし、LHCは2012年にヒッグス粒子らしきものの発見という大きな成果を出した。これにより、研究者たちはLHCより大型化された超大型ハドロン衝突型加速器(Very Large Hadron Colider:VLHC)の設計を行うことに注目し始めているという(Nature、VLHC、Physics Buzz、家/.)。 LHCでは外周27kmのの大きさだったが、VLHCでは外周80~100kmのトンネルが必要となる。しかしVLHCの概念は10年以上前からあったものの、研究費用のための予算はほとんど付いていない。それでも、今夏にミネアポリスで開催されたSnowmass会議(科

  • 2013年ノーベル物理学賞は「ヒッグス粒子」理論を提唱したFrançois Englert氏とPeter Higgs氏へ | スラド サイエンス

    2013年のノーベル物理学賞は、ヒッグス粒子の存在を提唱したベルギー・ブリュッセル自由大学のFrançois Englert氏と英エジンバラ大学のPeter Higgs氏が共同受賞した(プレスリリース、 CNN.co.jpの記事、 CERNの記事、 YOMIURI ONLINEの記事)。 Englert氏は1964年に素粒子が質量を持つ仕組みを説明する理論を発表。同年、Higgs氏がヒッグス粒子の存在を提唱した。ヒッグス粒子は、CERNのATLAS実験グループとCMS実験グループによる大型ハドロン衝突型加速器(LHC)を使用した実験を通じ、存在が確認されている。 なお、ノーベル賞の選考委員会は受賞決定時にHiggs氏へ電話をかけたのだがつながらず、メールで受賞の知らせを伝えたそうだ。そのため、ネットでは「ヒッグス粒子は見つかったのにヒッグス氏は見つからない」と話題になっていたそうだ(ITm

  • 放射性トリチウムは薄めて海に流すべき? | スラド サイエンス

    福島第一原発の事故により大量の汚染水が発生しており、その処理についてどうすべきかの議論が進められている。汚染水に含まれているセシウムやストロンチウムについては除去装置による集積が可能だが、トリチウム(三重水素)については、酸素と結合したトリチウム水は一般のH2Oとほぼ同じ性質を示すことから、分離が難しい。そのため、日原子力学会の東京電力福島第一原子力発電所事故に関する調査委員会はトリチウムについては安全基準値よりも大幅に薄めて海に放出すべき、という結論をまとめた(読売新聞、朝日新聞)。 トリチウム水は水とほぼ同じ振る舞いをすることから、生物内での濃縮はないとしている。元々トリチウム水は自然界に一定数存在しているものの、環境に与える影響は当にないのだろうか?

  • T2K実験で電子型ニュートリノ出現現象の存在を示す決定的な測定結果 | スラド

    T2K実験国際共同研究グループによると、ミュー型ニュートリノが飛行中に電子型ニュートリノに変化する「電子型ニュートリノ出現現象」が存在することを示す決定的な測定結果が得られたそうだ(高エネルギー加速器研究機構のプレスリリース、 NHKニュースの記事、 MSN産経ニュースの記事、 家/.)。 T2K実験(東海-神岡間長基線ニュートリノ振動実験)は、茨城県東海村のJ-PARCで作り出したニュートリノビームを岐阜県飛騨市神岡町にあるスーパーカミオカンデで検出するもの。今回の結果はは2010年1月から2013年4月までにスーパーカミオカンデで検出したニュートリノ事象のうち、J-PARCからビームを打ち出した時間と同期しているものを解析したもの。電子型ニュートリノが物質と反応すると電子が生成されるが、ビームと同期するニュートリノ事象532個のうち、28個で電子の生成が確認されたという。このうち、電

  • ビッグバン理論には致命的な欠陥がある? | スラド サイエンス

    3 月、ESA (欧州宇宙機関) が持つ天文衛星 Planck が、宇宙誕生時の名残を伝える微弱なマイクロ波「宇宙マイクロ波背景放射 (CMB)」を最高精度で観測した全天マップを発表した (AstroArts の記事)。この Planck により得られた知見とこれまでに得られたヒッグス粒子のデータを組み合わせることにより、これまでのビッグバンを起源とする標準宇宙論の考えが変わる可能性が出てきたという (Nature News & Comment の記事、、家 /. 記事、arXiv:1304.2785 より)。 これまでの標準宇宙論 (ビッグバン宇宙論) では、最初期の宇宙はビッグバンの後インフレ的に拡張を続けてきたと考えられてきた。しかし、プリンストン大学の天体物理学者 Paul Steinhardt 氏のチームが先週投稿した論文では、CMB の観測で得られたデータなどから考えると、こ