1月からカナダ、ロイヤルBC博物館で展示されているハナトゲアシロ。(PHOTOGRAPH BY ROYAL BC MUSEUM) カナダのブリティッシュ・コロンビア州にあるロイヤルBC博物館に、深海魚ハナトゲアシロが展示され、話題になっている。ハナトゲアシロはアシロ科の一種で、「団子みたいな頭と先細の尾を持つ、見栄えのいいオタマジャクシ」のような魚だと、同博物館で脊椎動物学を担当する学芸員ギャビン・ハンケ氏は言う。(参考記事:「ペルー・チリ海溝の生物:アシロの群れ」) ドイツの魚類学者アルベルト・ギュンター氏は1887年、この種にAcanthonus armatusの学名を与えた。“Akanthos”はギリシャ語で「とげのある」、“Armatus”はラテン語で「武装した」という意味を持つ。鼻先とえらからトゲが伸びているためだろう。 展示されている標本は、ブリティッシュ・コロンビア州中部の海