自身の重さの90倍の石油を一気に吸い取る新スポンジ素材。アメリカはどうも重宝しそう2017.03.16 07:05 塚本 紺 頼もしいけど、活躍しませんように。 アメリカでは、2016年の1年間だけでも301件の重大な石油流出事故が起きています(PHMSA調べ)。エクソンモービルによる200億ドル相当の新規工場建築の計画、ダコタ・アクセス・パイプライン建設と今後もアメリカでは石油流出による自然破壊のリスクが縮小しそうにありません。 科学誌「Journal of Materials Chemistry A」で発表された新しいスポンジが、そんな薄暗い将来の予感に一縷の望みを見せてくれています。 New Scientistのレポートによると、アルゴンヌ国立研究所のセス・ダーリン氏率いる研究チームは自重の90倍もの石油を吸いとり、しかも絞って排出した石油を再利用できるスポンジを開発したそうです。