海洋研究開発機構は22日、北極海の海底に設置していた潮流や水温などの観測装置4機(計5千万円分)をなくしたと発表した。2008年度と09年度に水深106〜282メートルの海底に設置。今月上旬から回収作業をしていた。 海洋機構によると、海底から装置を切り離し、回収するための信号を送ったが反応がなく、流失した可能性が高いという。装置は流速計や水温塩分計などをワイヤでつなげてあり、1機1千万円から2千万円。 海洋機構は8月にも、紀伊半島沖で海底掘削調査用のパイプなど約1億3千万円相当の機材を紛失している。