オフ明けの23日、練習場に姿を現した選手たちの様子がいつもと違っていた。長袖、長袖、長袖…。GK陣も含め、参加選手全員が長袖を着用していたのだ。練習開始前、上空は雲が多く、そこまで気温は上がっていなかったが、練習中に陽が差し気温が30℃近くまで上がっても、誰一人として長袖を脱ぐ選手がいなかった。 今週末、徳島でのアウェイゲームを控える山形が最も懸念しているのが、現地との気温差だ。高温続きの西日本と対照的に、山形はこのところ涼しい気候が多く、暑さに体が慣れないまま試合に臨まなければならない。長袖着用は、その差を少しでも埋めようというチーム全体の試みだった。ほとんどの選手は長袖を2枚、3枚と重ね着していたが、DF山田拓巳は「気温が全然違う。できる限りの準備をしたい」と相当な警戒ぶりだった。 木山隆之監督は「それが、どれぐらい効果があるか。1%なのか2%なのか分からないけど、やれることはやらない