大学院で薬学を専攻していた男は、夜になると好みの女性を物色し、わいせつ行為を繰り返す別の顔を持っていた-。 女性看護師(25)宅のマンションに侵入し、首を絞めて体を触るなどしたとして、神戸学院大大学院薬学研究科の2回生、武智大志被告(25)が兵庫県警に強制わいせつ容疑などで逮捕、起訴された。性的欲望を満たすため手段を選ばなかったのか、顔を隠すことなく、自宅や通う大学の周辺で女性を襲う大胆な犯行。「30件ぐらいやった」と認めているが、インターネットの会員制交流サイト「フェイスブック」に犯行を正当化するような文章を書き込むなど、武智被告の歪(ゆが)んだ性癖が浮かび上がった。住宅街の捕物劇 「待て、逃げるな」 3月7日早朝。兵庫県西宮市の閑静な住宅街に怒号が飛び交った。 外出先から帰宅した玄関前で、捜査員に囲まれた武智被告は「逮捕状が出ている」と告げられると、一瞬大きく目を見開いて驚いた表情を見