書店での選書フェアのご紹介です。紀伊國屋書店新宿本店5階にて、「じんぶんや第64講 今福龍太選「砂漠と書物」」フェアが開催中です。「じんぶんや」とは、2004年9月から紀伊國屋書店新宿本店5階売場で展開されている、コーナー棚のこと。編集者、学者、評論家など、その月のテーマに精通したプロの本読みたちによる選書が行われています。第64講となる今回はフェアでは、「砂漠と書物」というテーマのもと、今福龍太さんが選んだ書物が並べられています。また、今福さんの新刊・近刊書籍も置かれており、弊社で発行している『ブラジルから遠く離れて1935-2000』も置いていただきました(写真中のピンクの本です)。 ル・クレジオ『砂漠』(新装版・河出書房新社)、安倍公房『砂の女』(新潮社)同『砂漠の思想』(講談社)、ボルヘス『砂の本』(集英社)など「砂漠(砂)」を主題とした本から、ブルース・チャトゥイン『ソングライン
「悪魔」うごめく新宿に再び 批評家・平井玄さんが新著2010年9月24日「ゴージャスなバブルは本来、新宿には似合わない。80年代はずいぶんさびしい思いをしてきました」と語る平井玄さん 1960〜70年代にアングラ文化や街頭デモで底知れぬエネルギーを感じさせた新宿。80年代以降は地上げや再開発で風景も集う人々も変わったと語られた。だがいま、その街が再び新しい顔を見せようとしていると、批評家の平井玄さん(58)はいう。自らの半生と新宿の近代史を重ねて『愛と憎しみの新宿』(ちくま新書)を著した平井さんに聞いた。 「私にとって新宿は『ファウスト』の遍歴物語の舞台。新宿にうごめいていた芝居や音楽、政治運動の担い手や飲み屋のオヤジ、アル中の職人、そうした『悪魔』たちに導かれるうちに、自分自身もデーモンになっていった」 新宿2丁目のクリーニング店に生まれ、現在も新宿に暮らす平井さんは、新宿高校では一学年
2010年6月28日、電子書籍の課題や制度について検討する総務省、文部科学省、経済産業省の三省合同による「デジタル・ネットワーク社会における出版物の利活用の推進に関する懇談会」(以下、三省懇談会)がまとめた全76ページの報告書が公開された。 この報告書の中で注目されたのは、様々な端末でコンテンツを閲覧できるように、「電子書籍のファイルフォーマットの標準化(オープン化)を推進する」という記述である。「中間(交換)フォーマット」と呼ばれる、共通ファイルフォーマットを作り、1つのコンテンツを仕様の異なる複数の端末で閲覧できるように変換する。電子書籍というデジタル資産を、国として有意義に利用できるようにしていきたいという趣旨であった。 しかし、急に降って湧いたような提案だけに、出版業界の中にも戸惑いや懸念を抱く関係者は少なくない。急速に立ち上がろうとしている電子書籍市場。国内外のメーカーから端末が
今年は「電子書籍元年」とよく言われる。他方で、「電子書籍なんてほとんど出ないじゃない。どこが元年なんだ。やっぱり日本の出版界は閉鎖的だ」という声もよく聞く。だがこの言説、このところずっと電子書籍関連を取材している筆者からすれば、とても違和感がある。 「まだ始まってもいないよ」。これが、日本の電子書籍の偽らざる姿だ。 ではどうやって「始まる」のか? そのきっかけとなるのは端末だ。今の市場は「読みやすい端末」の登場に引きずられて、そこで販売する書籍が登場する、という形で形成されているためだ。 今回はアメリカで登場した新世代電子書籍端末を、「日本登場後」を見すえつつ試用していきたい。題材はAmazon.comの「Kindle」。俗に「黒キンドル」「Kindle 3」(関連記事)と呼ばれる世代の製品を中心に、旧機種と比較しつつ語ろう。試用というには短時間だが、ソニーの電子書籍端末「Sony Rea
紀伊國屋書店梅田本店(大阪市北区芝田1、TEL 06-6372-5821)は9月17日、店内を大幅に刷新しリニューアルオープンした。 店内MAP 1969(昭和44)年に阪急梅田駅直下にオープンした同店。昨年40周年を迎え、「より一層のサービスを提供するため」今年リニューアルを行った。 これまで「入口が混雑していて奥に行きにくい、目的の場所まで行けない」などの意見があったことから導線を大幅に変更。東西の両入口から中央に向かい、導線を斜めに幅も広く設計したほか、入口付近の什器も減らし、目的のコーナーが探しやすくなるよう工夫した。通路を広くした分、什器を高くし在庫数は以前より増えたという。柱周りや側板には店内マップを設置し、検索機も12台置いた。店内の照明計画も見直し、間接照明も取り入れ「店内を明るく温かいイメージにした」(同店担当者)。 商品は、DVDアイランドに新たに音楽CDを追加し、「C
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