海老名市の市立図書館運営をめぐる路線対立が表面化していた指定管理者のレンタル大手「ツタヤ」展開のカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)と図書館流通センター(TRC)は30日、市と市民に謝罪し、2019年まで共同で運営にあたると表明した。海老名では共同歩調をとることになったが、両者の溝はなお残ったままだ。 「現場での不協和音はあったかもしれないが、企業責任はしっかり果たしてもらう」。この日の定例会見で海老名市の内野優市長はこう強調した。 実際、市の対応は素早かった。両社の考え方の違いが報道で明らかになった27日中に事情を聴き、翌28日には内野市長も交えた3者のトップ会談をセット。両社が基本協定満了日(19年3月末)まで責任を持って協定内容を履行することを確認するとともに、市民への謝罪と記者会見での説明を求める徹底ぶりは、ツタヤ問題に対する市の危機感の裏返しともいえる。 ただ、TRCの石