フランス語で最も多く使われるアルファベットのE(うー)をまったく使わず書かれたノベルが、まさかの邦訳! 胸を膨らませてたものの、まさか翻訳されるとは思ってなかったので、心の底から驚かされた。 邦訳では、仮名の「ある段」をまるまる使わぬアクロバットな荒技を行ってるのだ。それがどれほど困難だったかは想像を超えるが、わずかだけ眺めたのではまったくわからぬナテュラルな文で作られ、ただただ感服。読めば読むほどハラハラする。 またこれは他のペレックの作でもよくある点だが、固有語がたくさん出てくるのも驚かされる。「アルサンボルド(フランス語音)」「スファンクス」などの危なげな部分も散見されるが、そこは限度まで少なくなるよう工夫されてるとのこと。 様々な翻案された文学の模倣・要約がでてくるのも刮目点だろう。ボルヘスの『エル・アレフ』、ボルヘス&カサーレス『ブストス・ドメック』、レーモン・ルーセル『ロクス・
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