東日本大震災から9年という月日が経とうとしています。多くの方が、東北で亡くなられた人々の命を悼む3月11日、もう一人、私の中で思いを馳せたい男の子がいます。 関連記事:企業内保育所、質は誰が担保するのか 働く親の「最後の砦」、復職への強制力にも(外部サイトへリンクします) 2016年3月11日、1歳2カ月だった甲斐賢人くんが、東京都内の認可外保育所で亡くなりました。別室で一人、うつぶせのまま長時間、呼吸を確認されないまま寝かされていたことが明らかになっています。 都の検証委員会の報告書によると、事故が起きるまで、様々な要因が絡み合っていたことが分かっています。当時の施設長さんは保育経験が通算で3年3カ月、ほかの職員さんたちも同様にまだ経験が数年の保育士さんたちだったといいます。困ったとき、問題が起きたとき、本社に十分に相談できる体制も整えられていませんでした。 子どもたちの安心、安全を守る
