いわゆる「強者」たちは、「変化を楽しもう」とよく言う。 私もかなりの会社で、この言葉を聞く。 例えば、コンサルタントたちは、このフレーズが好きだ。 こうした変化の激しい時代なので、常にアンテナを高くして新しいテクノロジーを面白がることができる、変化を楽しむことができる人材が活躍できるチャンスが確実に広がっていると思います。 (東洋経済オンライン) 特に間違ってはいない。彼らが勝ってきたのはその対応力ゆえであるし、企業において言えば硬直的な組織は永くは存続できない。 だが、「変化を楽しもう」は、時として大きな反発を受ける言葉でもある。 なぜならそれは、強者のみが言える言葉だからだ。 ◆ 昔、「変化対応」を事あるたびに説く経営者がいた。 もちろん彼は心から「変化対応」を望んでいた。 当たり前である。お客さんの要望に合わせて会社を変化させて行くのが、彼の役割なのだ。 ある時経営者は人事評価制度を
