第3回「ビジネス要件をBPMNで記述してみよう(前編)」に引き続き、複雑なビジネス要件を表現するために必要なバリエーションを紹介します。今回は「ゲートウェイ」と「シーケンスフロー」を対象として、業務の流れを詳細に記述する方法について説明します。 ◆ ゲートウェイのバリエーション 実際の業務においては、状況を判断して次に実行すべき作業を選択する、効率化を図るために複数の作業を分担して同時に実行するといったことが行われています。そのような事柄、まさに業務ノウハウとも呼べるような事柄を正確に表現することが業務の可視化において重要になります。そして、それらの事柄を表現するために使用するものが、シーケンスフローを複数に分流させたり、複数のフローを合流させたりするゲートウェイです。BPMNでは、複雑な業務であっても表現できるようにXORゲートウェイ、ORゲートウェイ、ANDゲートウェイといった3つのゲ