第7回 大量供給時代にマンションを買うリスクを把握せよ! さくら事務所主席コンサルタント 加藤 正昭氏 2005年8月29日 新築マンション大量供給が創造する巨大中古マンション市場 現在の首都圏の新築マンション供給。もはや「空前のマンションブーム」という言葉などでは、とても言い尽くせないところまで来てしまった感がある。 建築統計年報によると、ここ数年首都圏(1都3県)のマンション供給数は10万戸を越えており、また今年も10万戸以上の供給が予定されているようだ。 この状況は、背景にある「地価の値下がりによる都心回帰」「減損会計による企業用地の放出」「都市再生事業の推進」「団塊ジュニア世代への需要喚起」「超低金利住宅ローンによる需要の下支え」といった複数の要因が重なったことに起因している。 ここ10年間での供給数は100万戸を越えると見られ、さらに今後まだ数年間、同等数の大量供給を予測する声ま