作家・川原礫氏の小説を原作にした人気テレビアニメの初の劇場アニメ『劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-(SAO)』が公開から17日間で観客動員100万人を突破。大きな話題になっている。『SAO』ファンのみならず、幅広い層へ広がりをみせる本作のメガホンをとったのは、日本を代表する演出家・細田守監督にかつて師事していた伊藤智彦監督。映画監督デビュー作にして新たなアニメのムーブメントを巻き起こした伊藤監督に、その魅力とヒットの要因を語ってもらった。 コアなアニメファンと一般層の中間をターゲットにした ――映画が公開され1ヶ月がたちましたが、どんな心境でしょうか? 伊藤智彦とにかく今は無事に完成して公開できたことにホッとしています。 ――『SAO』ファンの枠を超えるヒットになっている印象ですが、監督自身は広い層へのリーチは意識していたのでしょうか? 伊藤智彦『ソードアート・