米国を拠点にイチゴ栽培などを展開する日本発スタートアップ「Oishii Farm(オイシイファーム)」が好調だ。自社での植物工場を有しており、生産販売する高級イチゴは需要に供給が追いつかないほど人気を博しているという。 植物工場とは、温度や湿度、光などを人工的に管理して農産物を作る施設のことだ。気候に左右されずに栽培ができることが特徴で、ここ数年、米国ではスタートアップ企業が次々と工場の建設を行う。しかし収益化が難しいことから倒産が相次いでいるというのが現状だ。 そうしたなか、同社は2月28日にシリーズBで200億円の資金調達を発表した。NTTや安川電機、みずほ銀行、そのほか欧米のサステナビリティファンドなどから出資を受けた。CEOの古賀大貴(こが・ひろき)は「植物工場は、日本が勝つべくして勝てる領域」と語る。 糖度14度、高級スーパーでは即完売 オイシイファームは「持続可能な形で農業を変
