神無月に入っても最高気温が30度を超える真夏日を記録した2024年10月2日(水)都内某所で日本美術ファンのみならず、日本中に衝撃を与える新発見の絵画が、初めてマスコミや関係者にお披露目されました。 NHKのニュースでもいち早く報道され、X(旧Twitter)のトレンドも席巻、翌日の新聞各紙も写真付きで紹介するなど、ここ10年でもこれだけ日本美術が大きな話題となったことはありません。 その理由は明らかで、今回見つかった金地の二曲一双(にきょくいっそう)屏風は、日本美術史のスーパースターである伊藤若冲と円山応挙がそれぞれ一隻ずつ描いた競作(合作)だったのです。 伊藤若冲「竹鶏図屏風」、円山応挙「梅鯉図屏風」 若冲と応挙は同時期に京都で活躍していた人気絵師ですが、これまで二人で共に手掛けた作品の存在は明らかになっていませんでした。それが300年後の令和の世に突如現出したのですから、これはもう紛