新型コロナウイルスの影響により私たちの生活は様変わりしました。そのなかでもインターネットを介したコミュニケーションが増えたのではないでしょうか。心理的な支援においても、インターネットを利用した支援が強く注目されました。今回はSNSカウンセリングにおいて多数の著著や論文をもつ杉原保史先生にご寄稿いただきました。新型コロナ・ウイルスが遠隔カウンセリングを普及させた? いま、新型コロナ・ウイルスの感染予防措置として、いわゆる「3密」を避けることが社会から強く要請されている。密室で対面して行うオーソドックスなカウンセリングは、実施するのが難しい状況が続いている。その結果、情報通信技術を用いた遠隔のカウンセリングが急速に広がりを見せている。しかし、ここでの遠隔カウンセリングの広がりは、あくまで対面のカウンセリングができないからという消極的な理由に基づくものである。 「やってみたら意外に使えることがわ
