「絶望のなかにも必ず希望があるんだよ。そう伝えるのが僕の役目です」ーー被災地の先生と子どもを支えるスクールカウンセラー・岡田太陽さん 「いざというときに、相談に乗ってあげられる存在でいたいんですよ」 そう言って笑うその人は、本当に太陽のような底抜けに明るい笑顔をしていました。 もうすぐ、東日本大震災から5年がたちます。 当時宮城県仙台市に住んでいた私は、職場で震災を体験しました。 震災直後は、津波被害のあった石巻市や女川町の避難所へ支援活動に通っていたので、そこで出会った様々な人々との記憶が時々フラッシュバックします。 あのとき避難所で出会った、お母さんを亡くした女の子はどうしているだろう。 旦那さんを亡くしたおばあちゃんは、今も元気でいるのかな。 被災地のまち自体の復興はどんどん進んできていると思いますが、私は「被災した人々の心のケアはされているのか、今でも失くしたものへの思いやトラウマ
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