物理学的には、時間に決まった方向性はなく、逆転させても成立する時間対称性が存在している 私たちが時間を一方向の流れに感じるのは、単に統計的に起こりやすい事象を未来と捉えているため 新たな研究は高精度のシミュレーションで、たった3つの相互作用で時間対称性は成立しないことを示す 時間は過去から未来へ向けて流れるものです。逆はありえません。 しかし、そんな私たちの常識とは裏腹に、物理学の世界では特に時間の逆行を禁止していないのです。 「んなアホな」と思うかもしれませんが、物理学の運動法則は時間の方向に関係なく、同じ様に機能します。 物理的には時間の方向に優先度はないのです。これを物理学では「時間対称性」と呼びます。 では、なぜ時間は絶対に過去から未来へ向けてしか流れないのでしょう? または、なぜ私たちにはそのようにしか感じられないのでしょう? これまでの物理学では、この原因を非常に多数の物体が相