2024年12月03日
【川スモールマウスバス】ラインの太さのセレクトについて
僕は常々、川スモールを狙う上でラインの太さの重要性をBlogやYoutubeで唱えています。ラインの種類についてはフロロカーボンラインでもナイロンラインでもPEラインでも状況によって好みのモノを使えばいいと思いますが、ラインの太さについては積極的に太いラインを使うよう推奨しています。
もちろん、細いラインを使わなければならないシチュエーションや場所もあると思いますが、基本的には川スモールを狙う上で細いラインはデメリットしかないと思っています。
今回は、なぜ僕が細いラインではなく太いラインを推奨するのかを解説させていただきます。
スモールマウスバスの生息域は主に湖や池、河川となります。河川に生息するスモールマウスバスは湖や池に生息するスモールマウスバスとは少し異なります。
当Blogでは、河川に生息するスモールマウスバスを総称として『川スモール』と呼んでいます。そして、その川スモールの釣り方についてあーだこーだ綴っているBlogでもあります。
そもそも湖や池に生息するスモールマウスバスを狙う場合、スピニングタックルでフィネスの釣りがメインとなります。しかし、川スモールを狙うとなるとベイトタックルで強めの釣りがメインとなります。
この時点で、釣り方が大きく分かれます。それは何故だかわかりますか??これが僕がラインを太くするべきだと言う1番の理由です。
太いラインを推奨する理由の1つとして、タックルセレクトによるバランス、というところもあります。
前述の通り、川スモールを狙う上での僕の基本タックルはベイトタックル中心です。と言うより、僕はベイトタックルしか使わないと言ってもいいくらいスピニングタックルの出番は稀です。
そうなってくると必然的にスピニングタックルで使用する様な細いラインは使いません。
限られた状況や時期によってはスピニングタックルを選択する事もあるかも知れませんが必要な事はシーズンを通してほとんど無いと言ってもいいです。
むしろ、ここ最近使った記憶がほぼありませんσ(^_^;)
と言う事で、僕がそれぞれどのような状況やルアーでタックルセレクトをするのか?の考えを解説します。
僕が川スモールを狙う上で使うのは基本的にベイトタックルです。おかっぱり釣行は2タックルを持って釣行される方がほとんどだと思いますが、僕は2タックル共にベイトを持っていきます。
それぞれの用途は大まかに、巻物用とソフトルアー用になります。
巻物用はMHもしくはHクラスのロッドアクションのものを選び使用しています。
ソフトルアー用はLクラスのロッドアクションのものを使います。Mクラスのロッドはソフトルアーの使用と合わせて比較的軽量なハードルアーにも使います。
シーズンを通して、だいたいこの様なタックルセッティングになります。
僕は基本ベイトタックル2本持ちなので、それぞれのタックルを紹介させてもらいます。
ハードルアー用タックル
ロッド:エクスプライド171H(シマノ)
リール:SLX 70DC HG(シマノ)
ライン:フロロマイスター16lb(シーガー)
ソフトルアー用タックル
ロッド:ハートランド722MRB(ダイワ)
リール:スティーズCT SVTW 700XH(ダイワ)
ライン:ジャストロンナイロン12lb(ダイワ)
僕がスピニングタックルを使うのは、トップウォーターの釣りをする時とサイトフィッシングをする時だけだと思います。
それ以外の状況で使った記憶があまりありません。もしかしたら、他のシチュエーションで使っていたかもしれませんが今は思い出せません。
スモールを釣り始めた頃はスピニングを使っていた記憶がありますが、すぐベイトタックルに変えた記憶があります。
トップウォーター用はMクラス、サイトフィッシング用にはULクラスのアクションのモノを使います。
が、僕のメインにしている河川はマッディウォーターなのでサイト用のロッドは遠征する時くらいしか車に積む事は無いし、トップウォーター用ロッドも、今となってはベイトタックルで済ませてしまうので車に積む事もありません(^_^;)
ほとんど使うことのないスピニングタックルですが、その中でもメインで使っているほうを紹介します。
ロッド:エクスプライド 263L-S/2(シマノ)
リール:コンプレックスCi4+ C2500 HG-S F-4(シマノ)
ライン:完全シーバス0.6号(クレハ)
ラインに太さの前にもう1つ、使用するラインの種類についてお話しようと思います。現在主流としてはPEライン、フロロカーボンライン、ナイロンラインの3つがあげられると思います。
それぞれ簡単な特徴は
PEライン・・・感度が高く強度が高いがスレには弱いライン
フロロ・・・硬く伸びが少なく感度高めのライン
ナイロン・・・細くて軽くてしなやかなスレには比較的強いライン
今、釣り業界全体でもっとも主流のラインがPEラインだと思います。そして、PEラインも様々なものが出てきています。
川スモールの釣りにおいてもPEラインはいずれ主流になってくるかもしれません。
ひと昔前だと、PEラインと言えば海釣り主体のラインという位置づけだったと思いますが、現在ではあらゆるルアーフィッシングの主流になってきています。
細くて軽くて強度が非常に高い反面、擦れには弱く、風や波の影響を受けやすくリーダーを結ばなければならないという面倒な部分も持ち合わせています。また、価格も高価でどちらかというと上級者向けのラインと言えるでしょう。
スモールの釣りでは、巻物系で使用するには良いと思いますが、ドリフトの釣りでは流れにラインが流されてしまうのであまり向いているとは言えません。また、PEラインセッティングは飛距離を飛ばすのに向いているラインと言われていますが、ライントラブルが多いのも事実。バックラッシュの際の復帰率の点でいってもあまり好ましくありません。
近年まで主流だったライン、フロロカーボンライン。
伸びにくく感度も高く擦れにも強く比重もあるのでボトムの釣りに向くラインと言われています。ほとんどの釣りで使われていると言っても過言ではない。PEラインと比べ扱いも容易で価格も抑えられているので初心者が最初に手にするラインと言ってもいいのではないでしょうか。
スモールの釣りでは大半のアングラーがこのラインを選択しているのではないでしょうか?もちろん僕も使っています。ただ、僕は巻物用タックルにこのラインを使っており、ドリフトの釣りや表層系の釣りにはフロロカーボンラインは使いません。ボトムの釣りに向くラインですが、ドリフトはルアーをボトムを転がしていくような釣りです。川には沈みのがたくさんあり、ラインが沈みすぎると良いことがないからです。
価格も安くしなやかでライントラブルも起こしづらい、ほんとの入門向けのライン、それがナイロンラインです。ラインの特徴としては、フロロカーボンラインとPEラインの中間的な位置づけ。
ラインが伸びる為、感度はあまり高くないけどPEラインより重く、フロロカーボンラインよりは軽い。直線的強度はPEには劣るもののフロロカーボンラインよりは強い。そのため、巻物向きのラインと言えます。
スモールの釣りでは、ドリフトの釣りに向いていると個人的には考えており、ソフトルアー用タックルにはこのラインを巻いて使っています。
ドリフトの釣りは流れを使ってワームを転がし、ボトムを這わせる釣りです。川には岩やガラクタ、ゴミなどの沈みモノがたくさんあります。そういった状況ではフロロラインの比重の重さが逆に邪魔になってしまい、ラインでゴミを拾ったり、ワームではなくラインが根がかってしまったりします。そういった意味でも僕はドリフトの釣りの際にはフロロではなくナイロンを使っています。
ただ、ナイロンラインは劣化が早いのでこまめなライン交換が必要です。(価格はかなり安いので頻繁に変えてもお財布にはあまり影響しません)
ここまで川スモールマウスとスモールマウスの違いによるタックルセッティングの話、そしてスモールでの釣りのラインセレクトの話をしてきました。ここからは僕が何故太いラインを推奨するのかの本題に入っていきたいと思います。
必ずしも太いラインにしろ!!っと言っているわけではなく、細いラインを使うメリットってあるのかな。ってお話です。細いラインが好きな方はそのまま使ってもらえばいいと思いますし、そういう方はこの先を読んでも意味がないと思うので読み飛ばしてくださいね。
よくこういった言葉を耳にすると思います。
「ラインが細いほうが釣れる」「ライン見切られてるから細くしたほうがいい」
はっきり言います。はい、間違ってます。
これは、川スモールを狙ううえでの間違ってますってことです。他の釣りであればそういったこともあると思いますが、川スモールを狙ううえでは間違ってます。(サイトフィッシングは別です)
スモールマウスバスはその名の通り口が小さいから、エサも小さくして、ラインも細くしたほうがいい。みたいな単純な考えでしょうか??
スモールマウスバスはむしろ、ラージマウスバスと比べても獰猛で縄張り意識が高い魚です。そして川スモールに関して言えば流れの中で育っているので、パワーも桁違いです。恐ろしくパワフルで引きがものすごく強い。これは川スモールを釣っている皆さんは理解できますよね?餌だって、自分の口よりも全然大きなものを食います。スモールマウス(コクチバス)だから小さいほうがいいという概念は捨ててください。
プレッシャーが高くてラインが見切られるから細いライン使うって・・・ライン細くして釣果率がグッとあがりましたか??ライン細くしても正直釣果率上がってなと思います。ほんとにライン見切られてますか?だとしたら、太いラインを使っている僕みたいなアングラーは釣れないはずですよね?
僕、普通にソフトルアー用タックルのラインは12lbっす。今年に関しては13lbにしようと思ってるくらいです。ライン太くしたからって釣れないなんてありえません。実際にラインを8lb→12lbに3年ほど前から変えてますが、釣果率が落ちたとはあまり考えられません。
むしろ、ラインを細くしたらキャッチ率がかなり低下するのでは?あのパワフルな魚の引きを4lbとか6lbとかでファイトできますか??慎重にゆっくりファイトすれば大丈夫ですか?ちんたらファイトしてたら沈みモノに撒かれますよ、おまけに流れの早い場所だったらどうですか?そういった意味でもラインを細くしたら釣れないんです。
川は湖や池とはシチュエーションが違うんです。浅くて流れがあって、たくさんのモノが沈んでいるんです。そういった状況下で魚にイニシアティブを握られた時点で、キャッチ率は激減します。イニシアティブはこっちが握らないといけません。
ここまでの説明でもう太いラインを使わなければならない理由は理解できたのではないでしょうか?河川というのは、湖や池などの止水域とは違い、常に動いています。そして、そんな動きのある場所を特に好んでいるのが『川スモールマウスバス』なんです。また、川で育ったのでパワーも強いので多少強引なやり取りが必要とされる釣りでもあります。
そういう事からも細いラインを使うよりも太いラインを使ったほうがメリットがある。というよりも、細いラインのメリットが全く生かせない釣りなんです。(PEラインは別です、PEラインはそもそもあまり川スモールの釣りには向いてないと思いますが。)
今まで細いラインを使っていてファイト中にラインブレイクされたとか、ジャンプされたときにフックオフされたっていう経験ありませんか??そういう経験された方は特に太いラインを使ってみてほしいです。
ラインブレイク=ライン細すぎ(強引なファイトが出来ない)
フックオフ=フッキング甘すぎ(ライン細くてしっかりフッキングできてない)
共に、ラインが太ければキャッチ率あがりますよね?ライン太くしたら感度が下がるって方もいるかもしれませんが、感度って大切ですか??スモールを狙ううえでそんなに小さなアタリを取って即フッキングする必要ありますか?
僕は全く無いと思っています。なぜなら、スモールは食うのが下手だから。バイトがあって口が小さいからなかなか口に入りきらない。なので、バイトがあってからしっかり食ったって思うまで僕はフッキングしないし、スモールは獰猛だから何度でもアタックしてきますので。だから、正直感度ってのはあまり気になりません。
じゃあ、太さを選ぶ基準は??って話なんですけど・・・これは正直難しいですね(;^_^A
ただ、1つ言えるのは、ソフトルアー用タックルであれば12lbをベースに考えてほしいということ。ワームの釣り、ドリフトの釣り用にベイトフィネスタックル使ってる方はおそらく8~10lbの太さだと思いますが、まず12lbで試してほしいです。1~2番手太くしても問題ありません。僕は昔、8lbでやってましたが今では12lbでないと不安ですし、13lbにしたいと思ってるくらいですからねww
スピニング使ってる方は・・・ごめんなさい、わかりません。僕、スピニング使わないので。ベイトタックル使ってくださいとしか言えません。初心者の方でまだベイトタックル持ってないとか不慣れなのでスピニングでやってるという方はPEライン0.8号にリーダー10lbくらいのちょっと強めのセッティングでやってみてはどうでしょうか?(リーダーは長めを推奨します)
とにかく多少無理できるセッティングでやったほうがいいです。
ハードルアー用タックルセッティングであれば16lbをベースに考えてほしいかなと思います。16lb以下は個人的におススメできません。
通常のバスフィッシングでのライン選びと言えば、ルアーのサイズや重さ、狙うポイントのカバーの有無やカバーの厚さなどを勘案しラインの太さを選びます。
しかし、川スモールマウスバスは例え3インチクラスのワームをノーシンカーで使用する場合でも12lb前後の太さを目安にしたほうが無難です。通常のバスフィッシングでこれを使用する場合は、ベイトフィネスタックルで8~10lb前後だと思いますが、川スモールの場合は前述のような理由からより太いラインを使ったほうがよいかと思います。
川スモールを狙う場合、川の強い流れの中や、流れが複雑に混ざり合う場所、沈みモノ、スモールマウスバスの力強さなどを勘案し、通常のラインセレクトとは違うセレクトになるということです。
いかがだったでしょうか?
僕が何故太いラインを使っているのか、そして皆さんにも太いラインを推奨するのかが分かっていただけたのではないかと思います。
ラインの太さもタックルセッティングの重要なファクターで、タックルバランスを考えてあまり太いラインにしない方もいらっしゃると思います。僕の言っていることが正しいわけではなく、僕がこの釣りを通して経験したことなので、太くするか、そのままにするか、細くするかは自分次第なところだと思いますが・・・
もし、ラインを何lbにしようか悩まれているのであれば、太めのラインを使ってみてください!!
もちろん、細いラインを使わなければならないシチュエーションや場所もあると思いますが、基本的には川スモールを狙う上で細いラインはデメリットしかないと思っています。
今回は、なぜ僕が細いラインではなく太いラインを推奨するのかを解説させていただきます。
↓ポチっとお願いしますm(__)m
スモールマウスバスと川スモールマウスバスの釣り方の違いについて
スモールマウスバスの生息域は主に湖や池、河川となります。河川に生息するスモールマウスバスは湖や池に生息するスモールマウスバスとは少し異なります。
当Blogでは、河川に生息するスモールマウスバスを総称として『川スモール』と呼んでいます。そして、その川スモールの釣り方についてあーだこーだ綴っているBlogでもあります。
そもそも湖や池に生息するスモールマウスバスを狙う場合、スピニングタックルでフィネスの釣りがメインとなります。しかし、川スモールを狙うとなるとベイトタックルで強めの釣りがメインとなります。
この時点で、釣り方が大きく分かれます。それは何故だかわかりますか??これが僕がラインを太くするべきだと言う1番の理由です。
川スモールマウスバスのタックルセレクトについて
太いラインを推奨する理由の1つとして、タックルセレクトによるバランス、というところもあります。
前述の通り、川スモールを狙う上での僕の基本タックルはベイトタックル中心です。と言うより、僕はベイトタックルしか使わないと言ってもいいくらいスピニングタックルの出番は稀です。
そうなってくると必然的にスピニングタックルで使用する様な細いラインは使いません。
限られた状況や時期によってはスピニングタックルを選択する事もあるかも知れませんが必要な事はシーズンを通してほとんど無いと言ってもいいです。
むしろ、ここ最近使った記憶がほぼありませんσ(^_^;)
と言う事で、僕がそれぞれどのような状況やルアーでタックルセレクトをするのか?の考えを解説します。
ベイトタックル
僕が川スモールを狙う上で使うのは基本的にベイトタックルです。おかっぱり釣行は2タックルを持って釣行される方がほとんどだと思いますが、僕は2タックル共にベイトを持っていきます。
それぞれの用途は大まかに、巻物用とソフトルアー用になります。
巻物用はMHもしくはHクラスのロッドアクションのものを選び使用しています。
ソフトルアー用はLクラスのロッドアクションのものを使います。Mクラスのロッドはソフトルアーの使用と合わせて比較的軽量なハードルアーにも使います。
シーズンを通して、だいたいこの様なタックルセッティングになります。
僕が主に使用しているベイトタックル
僕は基本ベイトタックル2本持ちなので、それぞれのタックルを紹介させてもらいます。
ハードルアー用タックル
ロッド:エクスプライド171H(シマノ)
リール:SLX 70DC HG(シマノ)
ライン:フロロマイスター16lb(シーガー)
ソフトルアー用タックル
ロッド:ハートランド722MRB(ダイワ)
リール:スティーズCT SVTW 700XH(ダイワ)
ライン:ジャストロンナイロン12lb(ダイワ)
スピニングタックル
僕がスピニングタックルを使うのは、トップウォーターの釣りをする時とサイトフィッシングをする時だけだと思います。
それ以外の状況で使った記憶があまりありません。もしかしたら、他のシチュエーションで使っていたかもしれませんが今は思い出せません。
スモールを釣り始めた頃はスピニングを使っていた記憶がありますが、すぐベイトタックルに変えた記憶があります。
トップウォーター用はMクラス、サイトフィッシング用にはULクラスのアクションのモノを使います。
が、僕のメインにしている河川はマッディウォーターなのでサイト用のロッドは遠征する時くらいしか車に積む事は無いし、トップウォーター用ロッドも、今となってはベイトタックルで済ませてしまうので車に積む事もありません(^_^;)
僕がたま~に使うスピニングタックル
ほとんど使うことのないスピニングタックルですが、その中でもメインで使っているほうを紹介します。
ロッド:エクスプライド 263L-S/2(シマノ)
リール:コンプレックスCi4+ C2500 HG-S F-4(シマノ)
ライン:完全シーバス0.6号(クレハ)
川スモールマウスバスのラインのセレクトについて
ラインに太さの前にもう1つ、使用するラインの種類についてお話しようと思います。現在主流としてはPEライン、フロロカーボンライン、ナイロンラインの3つがあげられると思います。
それぞれ簡単な特徴は
PEライン・・・感度が高く強度が高いがスレには弱いライン
フロロ・・・硬く伸びが少なく感度高めのライン
ナイロン・・・細くて軽くてしなやかなスレには比較的強いライン
今、釣り業界全体でもっとも主流のラインがPEラインだと思います。そして、PEラインも様々なものが出てきています。
川スモールの釣りにおいてもPEラインはいずれ主流になってくるかもしれません。
PEライン
ひと昔前だと、PEラインと言えば海釣り主体のラインという位置づけだったと思いますが、現在ではあらゆるルアーフィッシングの主流になってきています。
細くて軽くて強度が非常に高い反面、擦れには弱く、風や波の影響を受けやすくリーダーを結ばなければならないという面倒な部分も持ち合わせています。また、価格も高価でどちらかというと上級者向けのラインと言えるでしょう。
スモールの釣りでは、巻物系で使用するには良いと思いますが、ドリフトの釣りでは流れにラインが流されてしまうのであまり向いているとは言えません。また、PEラインセッティングは飛距離を飛ばすのに向いているラインと言われていますが、ライントラブルが多いのも事実。バックラッシュの際の復帰率の点でいってもあまり好ましくありません。
フロロカーボンライン
近年まで主流だったライン、フロロカーボンライン。
伸びにくく感度も高く擦れにも強く比重もあるのでボトムの釣りに向くラインと言われています。ほとんどの釣りで使われていると言っても過言ではない。PEラインと比べ扱いも容易で価格も抑えられているので初心者が最初に手にするラインと言ってもいいのではないでしょうか。
スモールの釣りでは大半のアングラーがこのラインを選択しているのではないでしょうか?もちろん僕も使っています。ただ、僕は巻物用タックルにこのラインを使っており、ドリフトの釣りや表層系の釣りにはフロロカーボンラインは使いません。ボトムの釣りに向くラインですが、ドリフトはルアーをボトムを転がしていくような釣りです。川には沈みのがたくさんあり、ラインが沈みすぎると良いことがないからです。
ナイロンライン
価格も安くしなやかでライントラブルも起こしづらい、ほんとの入門向けのライン、それがナイロンラインです。ラインの特徴としては、フロロカーボンラインとPEラインの中間的な位置づけ。
ラインが伸びる為、感度はあまり高くないけどPEラインより重く、フロロカーボンラインよりは軽い。直線的強度はPEには劣るもののフロロカーボンラインよりは強い。そのため、巻物向きのラインと言えます。
スモールの釣りでは、ドリフトの釣りに向いていると個人的には考えており、ソフトルアー用タックルにはこのラインを巻いて使っています。
ドリフトの釣りは流れを使ってワームを転がし、ボトムを這わせる釣りです。川には岩やガラクタ、ゴミなどの沈みモノがたくさんあります。そういった状況ではフロロラインの比重の重さが逆に邪魔になってしまい、ラインでゴミを拾ったり、ワームではなくラインが根がかってしまったりします。そういった意味でも僕はドリフトの釣りの際にはフロロではなくナイロンを使っています。
ただ、ナイロンラインは劣化が早いのでこまめなライン交換が必要です。(価格はかなり安いので頻繁に変えてもお財布にはあまり影響しません)
川スモールマウスバスのラインの太さのセレクトについて
ここまで川スモールマウスとスモールマウスの違いによるタックルセッティングの話、そしてスモールでの釣りのラインセレクトの話をしてきました。ここからは僕が何故太いラインを推奨するのかの本題に入っていきたいと思います。
必ずしも太いラインにしろ!!っと言っているわけではなく、細いラインを使うメリットってあるのかな。ってお話です。細いラインが好きな方はそのまま使ってもらえばいいと思いますし、そういう方はこの先を読んでも意味がないと思うので読み飛ばしてくださいね。
騙されるな!!細いラインのほうが釣れるは全くの嘘
よくこういった言葉を耳にすると思います。
「ラインが細いほうが釣れる」「ライン見切られてるから細くしたほうがいい」
はっきり言います。はい、間違ってます。
これは、川スモールを狙ううえでの間違ってますってことです。他の釣りであればそういったこともあると思いますが、川スモールを狙ううえでは間違ってます。(サイトフィッシングは別です)
スモールマウスバスはその名の通り口が小さいから、エサも小さくして、ラインも細くしたほうがいい。みたいな単純な考えでしょうか??
スモールマウスバスはむしろ、ラージマウスバスと比べても獰猛で縄張り意識が高い魚です。そして川スモールに関して言えば流れの中で育っているので、パワーも桁違いです。恐ろしくパワフルで引きがものすごく強い。これは川スモールを釣っている皆さんは理解できますよね?餌だって、自分の口よりも全然大きなものを食います。スモールマウス(コクチバス)だから小さいほうがいいという概念は捨ててください。
プレッシャーが高くてラインが見切られるから細いライン使うって・・・ライン細くして釣果率がグッとあがりましたか??ライン細くしても正直釣果率上がってなと思います。ほんとにライン見切られてますか?だとしたら、太いラインを使っている僕みたいなアングラーは釣れないはずですよね?
僕、普通にソフトルアー用タックルのラインは12lbっす。今年に関しては13lbにしようと思ってるくらいです。ライン太くしたからって釣れないなんてありえません。実際にラインを8lb→12lbに3年ほど前から変えてますが、釣果率が落ちたとはあまり考えられません。
むしろ、ラインを細くしたらキャッチ率がかなり低下するのでは?あのパワフルな魚の引きを4lbとか6lbとかでファイトできますか??慎重にゆっくりファイトすれば大丈夫ですか?ちんたらファイトしてたら沈みモノに撒かれますよ、おまけに流れの早い場所だったらどうですか?そういった意味でもラインを細くしたら釣れないんです。
川は湖や池とはシチュエーションが違うんです。浅くて流れがあって、たくさんのモノが沈んでいるんです。そういった状況下で魚にイニシアティブを握られた時点で、キャッチ率は激減します。イニシアティブはこっちが握らないといけません。
太いラインを使わなければならない理由
ここまでの説明でもう太いラインを使わなければならない理由は理解できたのではないでしょうか?河川というのは、湖や池などの止水域とは違い、常に動いています。そして、そんな動きのある場所を特に好んでいるのが『川スモールマウスバス』なんです。また、川で育ったのでパワーも強いので多少強引なやり取りが必要とされる釣りでもあります。
そういう事からも細いラインを使うよりも太いラインを使ったほうがメリットがある。というよりも、細いラインのメリットが全く生かせない釣りなんです。(PEラインは別です、PEラインはそもそもあまり川スモールの釣りには向いてないと思いますが。)
今まで細いラインを使っていてファイト中にラインブレイクされたとか、ジャンプされたときにフックオフされたっていう経験ありませんか??そういう経験された方は特に太いラインを使ってみてほしいです。
ラインブレイク=ライン細すぎ(強引なファイトが出来ない)
フックオフ=フッキング甘すぎ(ライン細くてしっかりフッキングできてない)
共に、ラインが太ければキャッチ率あがりますよね?ライン太くしたら感度が下がるって方もいるかもしれませんが、感度って大切ですか??スモールを狙ううえでそんなに小さなアタリを取って即フッキングする必要ありますか?
僕は全く無いと思っています。なぜなら、スモールは食うのが下手だから。バイトがあって口が小さいからなかなか口に入りきらない。なので、バイトがあってからしっかり食ったって思うまで僕はフッキングしないし、スモールは獰猛だから何度でもアタックしてきますので。だから、正直感度ってのはあまり気になりません。
川スモールのラインの選び方はちょっと違います
じゃあ、太さを選ぶ基準は??って話なんですけど・・・これは正直難しいですね(;^_^A
ただ、1つ言えるのは、ソフトルアー用タックルであれば12lbをベースに考えてほしいということ。ワームの釣り、ドリフトの釣り用にベイトフィネスタックル使ってる方はおそらく8~10lbの太さだと思いますが、まず12lbで試してほしいです。1~2番手太くしても問題ありません。僕は昔、8lbでやってましたが今では12lbでないと不安ですし、13lbにしたいと思ってるくらいですからねww
スピニング使ってる方は・・・ごめんなさい、わかりません。僕、スピニング使わないので。ベイトタックル使ってくださいとしか言えません。初心者の方でまだベイトタックル持ってないとか不慣れなのでスピニングでやってるという方はPEライン0.8号にリーダー10lbくらいのちょっと強めのセッティングでやってみてはどうでしょうか?(リーダーは長めを推奨します)
とにかく多少無理できるセッティングでやったほうがいいです。
ハードルアー用タックルセッティングであれば16lbをベースに考えてほしいかなと思います。16lb以下は個人的におススメできません。
ルアーやワームのサイズ・重さでラインの太さは決めない
通常のバスフィッシングでのライン選びと言えば、ルアーのサイズや重さ、狙うポイントのカバーの有無やカバーの厚さなどを勘案しラインの太さを選びます。
しかし、川スモールマウスバスは例え3インチクラスのワームをノーシンカーで使用する場合でも12lb前後の太さを目安にしたほうが無難です。通常のバスフィッシングでこれを使用する場合は、ベイトフィネスタックルで8~10lb前後だと思いますが、川スモールの場合は前述のような理由からより太いラインを使ったほうがよいかと思います。
川スモールを狙う場合、川の強い流れの中や、流れが複雑に混ざり合う場所、沈みモノ、スモールマウスバスの力強さなどを勘案し、通常のラインセレクトとは違うセレクトになるということです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
僕が何故太いラインを使っているのか、そして皆さんにも太いラインを推奨するのかが分かっていただけたのではないかと思います。
ラインの太さもタックルセッティングの重要なファクターで、タックルバランスを考えてあまり太いラインにしない方もいらっしゃると思います。僕の言っていることが正しいわけではなく、僕がこの釣りを通して経験したことなので、太くするか、そのままにするか、細くするかは自分次第なところだと思いますが・・・
もし、ラインを何lbにしようか悩まれているのであれば、太めのラインを使ってみてください!!
関連記事⇓
Posted by ken-z at 17:30│Comments(0)
│釣り方について