大学を卒業したということで、
記念に買って貰ったスイス製の腕時計、
入社した時の初任給が13500円の時代、
この時計25000円であったという。
10年前にねじを巻けなくなって
替えることにした。
新たに購入したカシオの腕時計。
太陽光電池で止まることは無く、
電波時計で狂いが無く、
時刻を合わせる必要もないため、
針を動かすリューズもない。
当初は随分違和感を感じた。

「まもなく6時になります。」NHKラジオが放送する。
「プ・プ・プーン」標準時間を放送すると、
この腕時計キチンと6時を指している。
1秒も狂わずにだ。
電波時計だから、ニューヨークでも、
ロンドンでも、それこそ今 五輪が開催されているパリでも、
時差で時計の時刻表示を合わせる必要もなく、
それぞれの国を表示させれば、
正確な時刻を1秒も狂わず示してくれる。
海外旅行には必須アイテムで、
しかもデジタルではなくアナログの秒針もついている。
お値段も1万円を切る。
保証書には1万年に一秒狂います、とある。
と言うことで、
進んだ遅れたと時間を合わせる心配もなく、
時刻を表示する腕輪をしているようなもの。
人生100年の時代に、10代先の子孫が使って、
やっと1秒狂う。
その前に機械がすり減って、動かなくなるのか、
確かめて見たいものだが、
これから更に9920年生き永らえそうに無いのは、
とても残念です。