写真展「香港聖譚曲」
“香港の魅力は「街」ではない。「人」だ。”
2度の香港駐在(つれあいの転勤についていっただけ)で合計8年余りを香港で過ごした。
一時帰国から香港に着いて、タクシーで家へ向かうとき、何か気合が入るような、エネルギーが満ちてくるような気がしていた。
愛想がいい人ばかりでもなく、ぶっきらぼうな対応をする人もいたはずだが、今は面白かった会話しか思い出せない。目的地に着いたところで一生懸命日本語の単語を聞いてきた運転手の兄ちゃんとか、クレカの割引があることに気づいて伝票を書き直してくれたデパートのお姉さんとか。。。
この写真展で展示されている写真は、必ずしも私たち家族にとって馴染みの風景ではない。つれあいと子どもたちは会社、学校、塾と家の往復ばかり。私も買い物はついつい小綺麗な日系スーパーやショッピングモールで済ませていた。
広東語を習ったとはいえ、香港人と突っ込んだ話ができるほどではなく、今の状況はただ心配しているだけだが。
それでも、香港は確かに私の人生の一部を作った。
香港生まれの次男は、この写真展に少し興味を示したが、長男は香港にあまりいい思い出がない上に、北京留学でかなり感覚が北京に寄っているせいか、行く気が起こらないらしい。(といいつつ「死ぬまでに一度は香港に行く羽目になるだろうけど」なんて言っている。)
明日早起き出来たらもう一度行こう。
紀伊國屋書店地下の旅行ガイド本コーナーにある、世界の国旗シリーズで購入。
現在の香港(バウヒニア)は最後の1個だった。
返還前の香港では次男が生まれ、返還後の香港では今の仕事につながるパートタイムをした。
香港人、加油