前回の記事にてQinQ設定に絡んでブリッジ接続の話がありましたので、引き続いての形でJuniperのルータ機器でのブリッジ接続について解説したいと思います。
MX-SeriesのMX204にてブリッジ接続の設定を作成する機会がありましたので、その際に行った設計例の紹介と、それぞれの設定行について解説します。
ブリッジ接続の設定項目
今回は設定項目としても簡単で、以下の3つになります。
- インターフェース設定1
- インターフェース設定2
- インタフェース1と2をブリッジ接続する設定
ブリッジ接続の設定例
それでは順に解説していきます。
インターフェース設定1, インターフェース設定2
インターフェース設定は1と2のどちらも同じ形の設定になります。
インターフェース設定1
set interfaces xe-0/1/1 vlan-tagging
set interfaces xe-0/1/1 encapsulation flexible-ethernet-services
set interfaces xe-0/1/1 unit ”UNIT番号” encapsulation vlan-bridge
set interfaces xe-0/1/1 unit ”UNIT番号” vlan-id ”VLAN番号”
インターフェース設定2
set interfaces xe-0/1/2 vlan-tagging
set interfaces xe-0/1/2 encapsulation flexible-ethernet-services
set interfaces xe-0/1/2 unit ”UNIT番号” encapsulation vlan-bridge
set interfaces xe-0/1/2 unit ”UNIT番号” vlan-id ”VLAN番号”
1行目はVLANタグを使うための設定行、2行目はさまざまな種類のイーサネットカプセル化をサポートするために設定行になります。
3行目はカプセル化についてVLANブリッジ形式を選択する設定行、4行目はVLAN番号を設定する設定行になます。
インタフェース1と2をブリッジ接続する設定
次はインタフェース同士をブリッジ接続する設定です。
set bridge-domains ”ブリッジ名” vlan-id ”VLAN番号”
set bridge-domains ”ブリッジ名” interface xe-0/1/0.”UNIT番号”
set bridge-domains ”ブリッジ名” interface xe-0/1/1.”UNIT番号”
1行目がブリッジ接続の定義としてブリッジ名とVLAN IDを設定する設定行になります。
2行目、3行目はブリッジ接続するインターフェースをそれぞれ指定する設定行になりますので、インターフェース設定1, インターフェース設定2で作成したインタフェースを指定します。
設定例についてのまとめ
前回でブリッジ接続について少し話が出ましたので、今回はブリッジ接続について解説しました。
設定内容としては簡単で、ブリッジ接続したいインタフェース設定をそれぞれ設定したら、そのインターフェース同士をブリッジ接続する設定をするだけです。
廣瀬 翔也(日本ビジネスシステムズ株式会社)
クラウドソリューション事業本部 セキュリティ&ネットワークインテグレーション2部 所属 主な業務経験範囲はネットワーク分野。 備忘録も兼ねて”ユーザ要望を実現するためのコンフィグ設計例”を掲載していく予定です。
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