『セプテンバー5』(ティム・フェールバウム監督、2024年)を観てから、もう2週間経ってしまった。1972年9月5日。ミュンヘンオリンピックの選手村で、パレスチナ武装組織「黒い九月」がイスラエル選手団を人質に立てこもる事件が発生した。そのテレビ中継を担ったのは、ニュース番組とは無縁であるスポーツ番組の放送クルーたちだった。エスカレートするテロリストの要求、錯綜する情報、機能しない現地警察。全世界が固唾を飲んで事件の行方を見守るなか、テロリストが定めた交渉期限は刻一刻と近づき、中継チームは極限状況で選択を迫られる・・・(映画.comより)早朝、銃声らしき音が聞こえたABCのテレビカメラクルー。本来、報道班が行なう報道を、事件発生場所のミュンヘンオリンピック担当班が実況中継を行なうために本国とやり取りし、そし...『セプテンバー5』を観て