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  • 785. 新十両1場所通過

    大相撲春場所初日まで早くもあと1週間である。 徐々にブログの投稿もしていこうと考えているが、また初日前日まで投稿しない確率が高いかもしれない。 春場所は新大関琴ノ若が最大の注目点になると思うが、私は新十両で1場所通過を果たした尊富士も注目している。 若手力士、新しい顔触れが見られるのは良い事である。 早速だが年6場所制となった昭和33年以降、新十両1場所通過はどのくらい存在するだろうか? 詳細は以下の通りである。 四股名 新十両番付・成績 新入幕番付・成績 最高位 大輝煌 西十両9枚目 11勝4敗(優勝) 東前頭15枚目 5勝10敗 東前頭15枚目 市原 東十両11枚目 13勝2敗(同) 東前…

  • 784. 2024年大相撲春場所番付発表

    東 番付 西 照ノ富士 横綱 霧島 大関 豊昇龍 貴景勝 大関 琴ノ若 大栄翔 関脇 若元春 阿炎 小結 錦木 朝乃山(宇良) 前頭筆頭 宇良(朝乃山) 熱海富士 前頭2枚目 王鵬(明生) 明生(王鵬) 前頭3枚目 隆の勝 翔猿 前頭4枚目 平戸海 翠富士 前頭5枚目 豪ノ山(大の里) 金峰山(剣翔) 前頭6枚目 大の里(豪ノ山) 剣翔(金峰山) 前頭7枚目 阿武咲(玉鷲) 玉鷲(阿武咲) 前頭8枚目 北勝富士(高安) 正代(北勝富士) 前頭9枚目 高安(琴勝峰) 琴勝峰(正代) 前頭10枚目 御嶽海 一山本 前頭11枚目 湘南乃海(佐田の海) 佐田の海(湘南乃海) 前頭12枚目 島津海 竜電…

  • 783. 北青鵬、白鵬の問題に関して

    ここ数日、大相撲では北青鵬の暴行問題による引退、それに伴う白鵬の宮城野親方の『2階級降格』と『報酬減額』の懲戒処分が話題となっている。 正直この話題に関してはブログに記載するつもりはなかったのだが、本日下記の記事を見て少し考えが変わった。 www3.nhk.or.jp 上記記事とは異なるが、大相撲ファンの中には『期待の力士なのに残念』『1回反省のチャンスがあっても良いのでは?』といった北青鵬に対するコメントがある。 私個人の考えとして、昨今の大相撲では暴力と決別しようとしている中、暴行だけでなく窃盗疑いまであるし、常習犯だったこともあるため引退勧告はやむなしといったところではないだろうか。 一…

  • 782. 大関昇進前の優勝

    正直全く興味がないため観ていないが、本日日本大相撲トーナメントが行われていたらしい。 豊昇龍が優勝したとのことだが、とりあえず相撲を取れる程に怪我が癒えたのは何よりである。 さて話は変わり、琴ノ若が大関昇進を果たし、来場所は4大関時代へ突入である。 先輩大関である貴景勝、霧島、豊昇龍は大関昇進を果たす前に幕内優勝も果たしているが、琴ノ若は初場所一歩及ばず優勝には届かなかった。 年6場所となった昭和33年以降、大関昇進を果たした力士は今回の琴ノ若の昇進で延べ67人である。 この67回の内、大関昇進前に優勝を果たした力士は以下の通りである。 ・昇進前優勝あり:28回 ・昇進前優勝なし:39回 優勝…

  • 781. 金星2つ以上配給して優勝

    初場所千秋楽から早1週間。 この1週間は月末週だったこともあり、時間の流れを速く感じていた。 1月31日には琴ノ若の大関昇進の伝達式が行われ、まずは琴ノ若の四股名のまま大関に在位することが決まった。 初場所は琴ノ若の大関昇進だけでなく、照ノ富士の復活優勝が大きな話題となった。 周囲が崩れての優勝ではなく、上位陣が優勝争いをしている中、その力士を圧倒して優勝しているのだから『さすが横綱』『これぞ横綱』と思わせる相撲だった。 しかし序盤戦を観る限りでは、このような結果になると思っていたファンも少なかっただろう。 盤石とは程遠い内容であり、7日目には2敗目を喫した。 しかもその2敗はいずれも金星配給…

  • 780. 琴櫻と琴ノ若

    昨日照ノ富士の復活優勝により幕を閉じた大相撲初場所。 照ノ富士の強さ、横綱の存在感を改めて感じることが出来たが、琴ノ若の大関昇進も確実でありめでたい話題である。 そんな琴ノ若だが、大関昇進を果たしたことで琴櫻の四股名を継承するのかどうかも注目である。 琴ノ若は現在26歳であり、春場所新大関で迎える頃は26歳4ヶ月である。 私個人としては特段若い年齢による昇進ではないと考えている。 現役大関の昇進年齢を見ても ・貴景勝:22歳9ヶ月 ・霧島:27歳3ヶ月 ・豊昇龍:24歳4ヶ月 ※全て新大関の場所での年齢 以上のため、特別若い年齢でもなく、また若手と呼ぶほどの年齢でもないと言える。 改めて考える…

  • 779. 2024年初場所千秋楽を勝手に語る

    照ノ富士が琴ノ若との優勝決定戦を制して4場所ぶり9回目の優勝を果たして幕を閉じた大相撲初場所。 不死鳥のごとく何度も復活を果たす。 正直場所前の予想では今場所の照ノ富士は皆勤するのも難しいと思っていた。 序盤戦も盤石とは程遠い相撲であるし、7日目には正代に一気に持っていかれてしまった。しかしそこから照ノ富士の相撲内容に厳しさが増していった。 終盤戦の相撲内容を振り返るとむしろ『どこで2敗を喫したの?』と感じさせるほどの内容である。 千秋楽の本割、優勝決定戦も圧巻だった。 腕の返し方、優勝決定戦の巻きかえのタイミングといい、強さと巧さを見事に融合させた内容である。 綱取りの霧島、大関取りの琴ノ若…

  • 778. 2024年大相撲春場所番付予想

    東 番付 西 照ノ富士 横綱 霧島 大関 豊昇龍 貴景勝 大関 琴ノ若 大栄翔 関脇 若元春 阿炎 小結 錦木 朝乃山 前頭筆頭 宇良 熱海富士 前頭2枚目 王鵬 明生 前頭3枚目 隆の勝 翔猿 前頭4枚目 平戸海 翠富士 前頭5枚目 豪ノ山 金峰山 前頭6枚目 大の里 剣翔 前頭7枚目 阿武咲 玉鷲 前頭8枚目 北勝富士 正代 前頭9枚目 高安 琴勝峰 前頭10枚目 御嶽海 一山本 前頭11枚目 湘南乃海 佐田の海 前頭12枚目 島津海 竜電 前頭13枚目 美ノ海 錦富士 前頭14枚目 北の若 北青鵬 前頭15枚目 妙義龍 大奄美 前頭16枚目 狼雅 東白龍 前頭17枚目 臨時理事会の開催を…

  • 777. 2024年初場所14日目を勝手に語る

    正直ちょっと興ざめ感が否めない。それは豊昇龍の休場である。 怪我をして土俵に立つのが難しい力士に無理してでも出場しろと言う気は全く無い。 問題は『割り返しができなかったのか?』という点である。優勝争いに大きく関わる力士の終盤戦だからこそその思いが強くなる。 先場所から14日目の割も13日目の取り組みが終了してから編成されるようになった。これ自体は良い試みだと思うが、結局休場が絡むことになればこの試みの良さが活かしきれていないようにも感じてしまう。 もちろん急な出来事であるため、対応は難しいかもしれないが、何とかならなかったものか。 今場所は朝乃山の途中休場により優勝争いの興味が半減した思いがあ…

  • 776. 2024年初場所13日目を勝手に語る

    照ノ富士が番付最上位の力を示し、照ノ富士、霧島、琴ノ若の3名が2敗で並ぶ展開となった。霧島に敗れた豊昇龍は3敗へ後退。 まず『照ノ富士ー琴ノ若』の一番から。率直な感想として照ノ富士が勝ったことに驚きはない。それは単純に番付が横綱と関脇ということもあるが、昨日も記載した通り琴ノ若が照ノ富士に勝てるイメージが想像出来なかったからである。 立ち合いで琴ノ若は予想通りもろ差し狙いにいった。これもいつも通りの展開であるが、正直もろ差しになっても攻める姿が想像出来ない。 本日は照ノ富士がすぐに左から小手投げにいった。一瞬呼び込んだようにも見えたが、下がりながらも右を差すことに成功し、そこから右腕を返して左…

  • 775. 2024年初場所12日目を勝手に語る

    予想通り番狂わせは起こらず。優勝争いの上位4名が好調平幕力士を退けた。 まず単独先頭の琴ノ若は阿武咲の当たりに全く下がらなかった。 今場所の琴ノ若の強さを象徴する内容である。格下相手には今一番安定感のある相撲内容を取っていると言える。 その結果が関脇以下に11勝1敗の成績である。 しかし残り3日間は自分より番付上位であり、その3名全員が星の差1つで追いかけてきている。しかも琴ノ若にとって合口も悪い。どっしり構えた基本的に守りの相撲で3名を打ち崩せるかどうか。 星の差1つでリードしているが、ここから3連敗しても不思議ではない。場所前の展望でも記載したが、私自身琴ノ若が11勝よりも上の成績が想像出…

  • 774. 終盤戦で逆転優勝を果たした綱取り場所

    大相撲初場所も11日目が終了した。 終盤戦へ突入し、1敗琴ノ若、2敗照ノ富士、霧島、豊昇龍という展開であり、この先4名による直接対決が始まるため楽しみである。 霧島の綱取りが場所の焦点だが、霧島は現在星の差1つで追いかける立場にいる。 まだ1敗琴ノ若との直接対決が残されているため、綱取りの可能性は十分に秘められている。 綱取り場所と言っても過去には優勝しなくても昇進を果たした例も存在する。 昭和時代で連覇を果たしたのは大鵬、北の富士、琴櫻の3名に留まるし、直近で昇進を果たした鶴竜、稀勢の里、照ノ富士も連覇による昇進ではない。 また照ノ富士においては綱取り場所において優勝していないが昇進を果たし…

  • 773. 2024年初場所11日目を勝手に語る

    阿武咲、大の里が連日役力士相手に跳ね返され、1敗で琴ノ若、2敗で照ノ富士、霧島、豊昇龍という展開になった。 数字上はまだ3敗どころか4敗にも可能性はあるが、優勝争いは上記4名の関脇以上に絞られたと言って良いだろう。 1敗先頭の琴ノ若は王鵬を危なげない相撲で下した。王鵬としては思い切り当たっていけたとは思うが、琴ノ若には通じず、逆に琴ノ若が下から跳ね上げて圧倒していた。 本日は守りではなく攻めの強さが見られた一番ではないだろうか。王鵬には悪いが、現在の両者の力量差もかなりあるため、琴ノ若としては余裕もあったのだろう。もちろん終盤戦に格下と当たるという重圧もあっただろうが、それをまるで感じさせない…

  • 772. 2024年初場所10日目を勝手に語る

    霧島と琴ノ若が平幕好調力士相手に力を示し、琴ノ若は単独先頭に立つ展開となった。 まず琴ノ若ー大の里から振り返ろう。 琴ノ若側に一言送るならば『素晴らしかった』。大の里側に一言送るならば『勿体ない』である。 琴ノ若は予想通りもろ差し狙いだった。すんなりもろ差しの形を作り、新入幕相手に力の差を見せつけた。 上の番付を狙うならば新入幕相手に負けるわけにはいかない。重圧もあっただろうが、見事に自分の相撲で打ち勝った。 一方大の里は全く力を出すことが出来なかった点で勿体ないと感じている。 琴ノ若のもろ差しを警戒し過ぎたか。差し手争いを嫌う形でもろ手突きを選択したが、それが不発に終わった。 大の里としては…

  • 771. 2024年初場所9日目を勝手に語る

    本日より後半戦へ突入した初場所だが、まさかの朝乃山休場。正直楽しみが半減したと言っても過言ではない。 元々今場所の朝乃山は場所前時点では話題の中心というわけではなかった。 しかし番付を落としているため、優勝予想に朝乃山を挙げていたファンも多かったと思う。 私自身、中盤戦終了時点で最低でも9勝1敗で迎えることでスタートラインに立てると考えていた。 朝乃山は昨日敗れたことでどのように修正してくるのか、そして終盤戦組まれるであろう上位陣にどのような相撲を取るのか楽しみにしていた。 それを見ることができないのは残念としか言いようがない。途中出場するのかどうかも不明だが、このまま休場となれば結局勝ち越し…

  • 770. 2024年初場所中日を勝手に語る

    大相撲初場所は中日折り返し。全勝の朝乃山が敗れ、琴ノ若、朝乃山、阿武咲、大の里の4名が1敗先頭で並ぶ展開となった。 綱取り霧島はこの中に入る事が出来ず痛恨の2敗目を喫した。 昨日安易な引き、叩きがなければ問題ないだろうと記載したが、不安的中といったところか。 離れる展開から捕まえることが出来なかったため焦ってしまったか。 何度か記載しているが今場所の霧島は良くも悪くも引き、叩きが多い。当然本日のように圧力をかけることが出来ていなければ墓穴を掘るだけである。 中日で2敗目を喫し、優勝争いの先頭集団とは星の差1つであるが、13勝という数字を考えるならば後がなくなった。 単純に規定通り連覇だけを考え…

  • 769. 元大関の金星

    昨日正代が照ノ富士を下して金星を獲得した。 今回で正代自身2個目の金星だが、初めての金星が平成29年名古屋場所のため6年半ぶりと久しぶりの金星だった。 正代は大関陥落後も言い方は失礼だが突如力を発揮することがあるため、上位陣にとっても侮ることが出来ない相手だと改めて感じさせる相撲だった。 正代が大関から陥落して1年程経過するが、元大関の金星はどのくらい存在するのか。 詳細は以下の通りである。 四股名 陥落後からの場所数 陥落後の金星数(通算金星数) 魁傑 2場所 1個(3個) 貴ノ浪 16場所 2個(2個) 出島 9場所 2個(6個) 雅山 33場所 2個(2個) 琴奨菊 4場所 3個(3個)…

  • 768. 2024年初場所7日目を勝手に語る

    照ノ富士が正代に敗れて2敗目。これぞ強い時の正代の相撲だったわけだが、照ノ富士としては改めて万全ではなかったのだと感じさせる内容だった。 ここまで6日間は腕を手繰る内容が大半であり、本来の右四つの相撲からは遠ざかっていた。盤石とは言い難い展開からでも徐々に相撲の形にはなっていき、白星を積み重ねている辺りさすが横綱と思わせる一方、どこかで崩れてしまうのではないかという心配があった。 そして本日正代に完敗してしまった。正代は逃げも隠れもしない力士だし、過去の対戦からすれば左前ミツは比較的引きやすい相手であった。それでも完敗してしまった辺り本来の照ノ富士とは状況が異なるということか。 まぁ対戦相手の…

  • 767. 2024年初場所6日目を勝手に語る

    中盤戦へ突入し、役力士の勝ちっ放しが消滅。全勝は平幕朝乃山一人となった。 その朝乃山は錦木相手に少し苦戦を強いられた。昨年秋場所力負けしていることを意識したのか、朝乃山としては珍しく右四つから巻きかえてもろ差しの形を作ろうとしていた。 これが強引であり、結果的に錦木得意の左四つとなり厳しい体勢だったが、錦木の攻めも強引だったため逆転の投げを決めることができた。 単独先頭に立ったが、昨日も記載したようにまだ期待するのは早いだろう。とりあえずはこのまま中盤戦も白星を積み重ねていけるかどうか。 今場所初黒星を喫した琴ノ若だが、本日は腰の重さを活かすことが出来ず。 今場所の若元春は突っ張りが冴えており…

  • 766. 2024年初場所5日目を勝手に語る

    豊昇龍に土がつき、序盤戦無傷は関脇琴ノ若と平幕朝乃山の2名となった。 役力士唯一の全勝である琴ノ若は先場所敗れている宇良相手に白星。 正直慌てて前に出ようとして宇良に腕を手繰られた時『あっ、これはやっちゃったな』と感じた。昨日も記載したが、琴ノ若が宇良に負けるとすれば慌てて前に出ることだと思っていた。 それでも何とか凌ぐことができ、白星につなげることが出来た。琴ノ若にとっては危ない相撲をモノにしたのは大きいだろう。 まだ序盤戦が終了しただけで先は長いが『優勝して大関へ』と期待する人も出てくるのではないだろうか。 場所前の展望でも記載したが、私自身琴ノ若が力をつけているのは承知の上で『11勝より…

  • 765. 2024年初場所4日目を勝手に語る

    貴景勝が休場。古傷の首の影響とのことだが、貴景勝にとってはこの先も付きまとう問題だろう。 首の場合本当の意味での完治はないだろうし、決して若いと呼べる年齢でもないため、難しいところだろう。 本日の土俵に目を向けると、綱取り霧島に土がついた。翠富士にうまく取られたといったところか。 立ち合いもろ手突きから様子を見に行ったが、翠富士がすぐに食い付く形を作ることに成功した。 霧島としては翠富士の肩透かしは警戒していただろうが、それでも食ってしまったといったところか。 4日目の黒星は先場所と同じ展開である。初優勝のときもそうだが、霧島は後半戦強い力士ではある。しかし大切な場所で序盤戦のこれ以上の黒星は…

  • 764. 2024年初場所3日目を勝手に語る

    本日の取り組みを振り返る前に髙安の休場に関して触れていこう。 率直な感想としては『またこのパターンか』である。 平幕中位で二桁以上の白星を挙げ、その翌場所上位圏内で休場する。ここ2年ほどは大半がこのパターンである。 先場所は上位圏内で二桁のため少し状況は異なるが、それでも似たようなパターンと言えるだろう。 年齢的な問題もあり、怪我も慢性化しているため、上位で取り続けることが難しくなっている様子である。 今場所再出場するのかどうかは不明だが、髙安も中々厳しい状況に陥っていると言えるか。 さて本日の取り組みを振り返っていこう。 3日目ともなれば各々調子が把握できる頃合いでもあるのだが、照ノ富士につ…

  • 763. 2024年初場所2日目を勝手に語る

    3大関2関脇が本日も安泰の中、横綱照ノ富士が2日目に黒星を喫した。 若元春は小細工のない相手のため、照ノ富士にとってはどちらの四つになるかの問題はあれど、とりあえず四つの展開に持ち込むことは出来る相手と言えるだろう。 結果として若元春十分の左四つに組む展開となった。しかしこれだけで若元春が勝てる程甘くない。 元来の照ノ富士ならば左四つに組んでも下手を引いていれば驚異の粘り腰を発揮することが可能である。 その粘り腰で昔で言えば稀勢の里を苦しめ、そして若元春戦も2戦2勝である。 しかし本日の照ノ富士は左下手を引いても粘り腰を発揮することはできなかった。残すのが精一杯であり、反撃の糸口が無かったよう…

  • 762. 2024年初場所初日を勝手に語る

    新年の幕開けとなる大相撲初場所が本日から初日を迎えた。昨日も展望を記載したが、まだ初日という実感が沸かないのが正直なところである。 それでも初日の取り組みを観ていたら自分自身も徐々にエンジンがかかってくるものである。 今場所も15日間好き勝手語っていきたいと思いますのでよろしくお願いします。 まず今場所注目の綱取り霧島は若元春を冷静に捌いて初日白星。 霧島は当たって突き放そうとしたが若元春も下がらず、若元春が前に出てきたところうまく体を開いた。 盤石の内容とは言い難いかもしれないが、綱取りの初日をどんな形であれ白星としたのは良いことだろう。 一方若元春としては本来の実力を考えるとやや呆気なく感…

  • 761. 2024年大相撲初場所展望

    遅ればせながら明けましておめでとうございます。今年初めての投稿ですが、よろしくお願い致します。 早速本題へと移りたいと思います。 大相撲初場所が明日から初日を迎える。 注目は霧島の綱取りだろう。先場所同様、場所前精力的に稽古は積んでいたようだがどうなるか。 場所の数日前にも番数多くこなしていたようだが、オーバーワークも気になるところではある。 また綱取りが難しい場所というのは先場所の貴景勝を見ていてもわかることだろう。 霧島は後半戦強い力士だが、前半戦早々黒星を喫するようでは悪印象でもある。 照ノ富士が出場するため、その壁を乗り越えて横綱昇進という姿も見たいところだがはてさて。 そしてその照ノ…

  • 760. きょうへいくんの2023年大相撲総括

    あっという間に大晦日。今年も最後に総括として好き勝手語っていきたいと思います。 まず大まかに今年の大相撲を振り返ると ・年6場所関脇以上が制覇・毎場所大関昇進の話題が尽きない・結果的に新大関が2名誕生・綱取りの話題も出てきた・朝乃山の幕内復帰・伯桜鵬、熱海富士といった若手の躍進こんなところだろうか。 昨年は年6場所異なる力士が優勝し、さらには3場所連続平幕優勝という史上初の出来事だった。 『誰が優勝するのかわからない』展開が続いており、今年もある程度その流れはあったと思う。 それは絶対的な強さを持っている力士の不在が挙げられるだろう。照ノ富士は怪我に苦しんでおり、今年の皆勤場所は1場所に留まっ…

  • 759. 2024年初場所番付発表

    昨日が番付発表の日だったが、すっかり忘れていた。 いつもより発表が早いという事もあるが、単純に忘れていただけである。 1日遅れたが、いつも通り予想と照らし合わせてみようと思う。 東 番付 西 照ノ富士 横綱 霧島 大関 豊昇龍 大関 貴景勝 琴ノ若 関脇 大栄翔 高安 小結 宇良 熱海富士(若元春) 前頭筆頭 若元春(熱海富士) 翠富士 前頭2枚目 阿炎 豪ノ山 前頭3枚目 竜電(北勝富士) 北勝富士(翔猿) 前頭4枚目 翔猿(正代) 正代(竜電) 前頭5枚目 錦木 金峰山 前頭6枚目 一山本(湘南乃海) 湘南乃海(一山本) 前頭7枚目 朝乃山 北青鵬 前頭8枚目 御嶽海(平戸海) 平戸海(御…

  • 758. 寺尾の凄さ

    元関脇寺尾が12月17日に逝去した。この訃報は12月17日の23時頃にスマホの速報ニュースとして通知が届いたことで知ることになった。 入退院を繰り返しているという話を聞いたことはあるが、まさかこんなに早くこの世を去るとは思わなかった。 寺尾といえば突っ張りを武器に現役時代はかなりの人気力士だった。そして親方になってからもその人気は変わらず、わかりやすい解説は私自身も楽しみであった。 そして今回寺尾が逝去したことで改めて凄い力士だったという事を認識させられた。 それは『相撲に興味がない人でも寺尾を知っている』ということである。 同じ職場で『寺尾は知ってるわ』と発言する方が多かった。そして『井筒三…

  • 757. 十両で2場所連続12勝以上

    今年も残すところ2週間程だが、年末に差し掛かるからといって正直私自身としては大きな影響はない。 12月は1週間に1回投稿を目標としているため本日も投稿するが、前回同様十両に関する話題である。 私自身、主に幕内の取組結果、記録に関して触れることが多いが、十両以下でも気になることがあるという事はそれだけ幕内以外でも注目力士が存在するという証拠か。 最近注目される力士の中の1人として『大の里』が挙げられるだろう。 秋場所が新十両であり、秋場所、九州場所と惜しくも優勝を逃したが、2場所連続12勝と力を示すことが出来たと言えるだろう。 十両で2場所連続12勝はどれだけ珍しい記録なのか。 年6場所となった…

  • 756. 十両優勝に関して

    最近大相撲に関する事を調べると、当然と言えば当然だが巡業に関する話題が大半である。 1横綱3大関が不在であり、体調面が心配されるところである。 私は巡業の話題ではなく、九州場所のとある記録について調べていた。 それは題名通り『十両優勝』である。 九州場所では琴勝峰が3回目の十両優勝を果たした。 琴勝峰は豊昇龍、王鵬と同学年であり、巷では『同部屋の琴ノ若よりも期待していた』という声をよく耳にする。 単純な若さという点からでもそうかもしれないが、先に上位挑戦をしたのも琴勝峰である。 また上位定着に関しては琴ノ若の方が定着しているが、あと一歩で幕内優勝というところまで迫ったのは琴勝峰の方が先である。…

  • 755. モンゴル出身力士100回目の優勝

    大相撲九州場所千秋楽から早1週間。 この1週間で私の住む北海道もすっかり冬景色となってしまった。 年末には今年の総括として投稿しようと考えているが、年末までの間も1週間1記事を目標に投稿していきたいと思う。 さて九州場所では霧島が2回目の優勝を果たして幕を閉じた。 この霧島の優勝により、モンゴル出身力士の優勝が『100回目』という記録にもなった(余談だが、大相撲個人優勝制度が制定されてから100人目の優勝がモンゴル出身の鶴竜だった)。 話は戻り、モンゴル出身力士初の優勝力士は『朝青龍』である。 朝青龍の初優勝が平成14年九州場所であるため、21年で100回の優勝に辿り着いた。 ちなみに平成14…

  • 754. 大関の連覇に関して

    昨日霧島の優勝によって幕を閉じた大相撲九州場所。 貴景勝の綱取りが白紙になったのは残念だが、霧島としては貴景勝だけではなく、自身も出場している力士の中では最高位大関であると存在感を見せることができた。 先場所の貴景勝の優勝、そして今場所霧島が優勝したことで『大関の連覇』を達成した。 ここでの連覇とは同一力士の連覇ではないが、今回のように別々の大関による連覇はどの程度存在するだろうか。 年6場所制となった昭和33年以降で調べてみた。 詳細は以下の通りである。 場所 四股名 成績 翌場所成績 昭和33年初場所 若乃花1 13勝2敗 12勝3敗※ 昭和33年春場所 朝汐 13勝2敗 5勝4敗6休 場…

  • 753. 2023年九州場所千秋楽を勝手に語る

    1年納めの九州場所は霧島の2度目の優勝により幕を閉じた。 自身の取り組み前に熱海富士が敗れたことにより優勝が決定した。しかし結びの一番もしっかり引き締めて白星とし、自身初の13勝まで星を伸ばした。 霧島としては今年1年で2回の優勝、大関昇進、年間最多勝と躍進した年となった。 私自身、場所前霧島は優勝候補の本命に挙げていた。しかし正直言うと、今場所はやってくれるという確信はなく、どちらかと言えば期待によるものだった。 場所前精力的に稽古を積んだという話を耳にしたため、期待したい気持ちが強かった。 そして初日から3日間は速攻相撲で圧倒していた。今場所の霧島は期待通りの活躍を見せてくれていると思った…

  • 752. 2024年大相撲初場所番付予想

    東 番付 西 照ノ富士 横綱 霧島 大関 豊昇龍 大関 貴景勝 琴ノ若 関脇 大栄翔 高安 小結 宇良 熱海富士 前頭筆頭 若元春 翠富士 前頭2枚目 阿炎 豪ノ山 前頭3枚目 竜電 北勝富士 前頭4枚目 翔猿 正代 前頭5枚目 錦木 金峰山 前頭6枚目 一山本 湘南乃海 前頭7枚目 朝乃山 北青鵬 前頭8枚目 御嶽海 平戸海 前頭9枚目 明生 玉鷲 前頭10枚目 佐田の海 剣翔 前頭11枚目 王鵬 隆の勝 前頭12枚目 妙義龍 美ノ海 前頭13枚目 遠藤 阿武咲 前頭14枚目 琴勝峰 友風 前頭15枚目 宝富士 大の里 前頭16枚目 武将山 島津海 前頭17枚目 碧山 細かなズレはあれど、比…

  • 751. 2023年九州場所14日目を勝手に語る

    結果的に優勝争いにおいて今場所最大の一番と言っても過言でない一番。 2敗で先頭に並ぶ『霧島ー熱海富士』の一番は霧島が制した。 重圧を感じていたのは霧島の方だと思う。しかし重圧に潰されることなく、霧島が自分の相撲を取り切って若手を退けた。 本日の霧島は左の使い方がうまかった。両者得意の右四つの展開で左からおっつけ、そして左を巻きかえもろ差しの形を作ることに成功した。 今場所の熱海富士は土俵際もしぶといため、霧島は土俵際も細心の注意を払い寄り切った。 上記の通り、重圧を感じていたのは霧島の方だと思う。しかし本日の相撲は重圧を誇りに変えた一番と言えるのではないだろうか。今後の霧島自身をより強くさせる…

  • 750. 2023年九州場所13日目を勝手に語る

    遅くなりましたが13日目について語っていこうと思います。酔っ払っているため、文章はめちゃくちゃだと思いますが、ご容赦下さい。 まず私事ですが、後半戦はラジオで結果を聴いていた。それも17時20分頃からだったので、北勝富士ー豪ノ山の一番からだった。 途中でここまでの結果として熱海富士が押し出しで勝ったと伝えられ、琴ノ若ー竜電の取り組みが始まった。 展開からすると竜電が食い下がって白星を掴んだようだった。琴ノ若は昨日と同じような負け方をしたのだろうと思い、そう簡単に大関昇進は果たせないものだと感じた。 そして霧島ー大栄翔。車の中でラジオを聴いていたため、はっきりと聴こえなかったが、叩き込みと聴こえ…

  • 749. 2023年九州場所12日目を勝手に語る

    本日注目の『霧島ー琴ノ若』の一番は大関霧島が制した。 熱海富士が豊昇龍を下して、霧島と熱海富士が2敗で先頭に並ぶ展開となった。 まず注目の一番から振り返るが、霧島の強さ、巧さが光った一番だった。 立ち合い突き放してから左前ミツを引き、霧島得意の食い下がる形を作ることが出来た。 今場所の琴ノ若は腰の重さを活かした相撲を取り続けていたが、霧島はその持ち味を潰す相撲を見事取ることが出来た。 序盤戦の霧島は速攻相撲が光っており、中盤戦やや崩れかけたが、終盤戦へ突入して相撲内容に厳しさが増している。 ぜひともこのまま残り3日間も勝って13勝で優勝してほしいという思いが強い。 本日の相撲を見るとそれが出来…

  • 748. 2023年九州場所11日目を勝手に語る

    7日目同様、酔っ払っているため文章がめちゃくちゃかもしれませんがご容赦下さい。また先に予告しておきますと、明後日13日目もそのような状態だと思いますがよろしくお願いいたします。 さて本日より終盤戦へ突入した九州場所。 本日注目の『貴景勝ー琴ノ若』の一番は関脇琴ノ若に軍配が上がった。 本日も琴ノ若の腰の重さが発揮された一番となった。 立ち合いの当たりは貴景勝も低く踏み込んでいったが、琴ノ若は全く下がらなかった。 流れの中でうまく回り込んで後ろについて送り出した。昨日も記載したが、今場所の両者の状態から鑑みると、貴景勝が押し切るイメージは想像出来なかった。 如何にして貴景勝が琴ノ若を崩していくのか…

  • 747. 割の編成に関して語る

    大相撲九州場所は本日中盤戦が終了し、明日から終盤戦へ突入する。 優勝争いも佳境を迎える終盤戦へ突入するため、明日からも非常に楽しみである。 しかしその一方、割に関しては多くの批判が飛び交っても仕方ないレベルだと思う。 今に始まったことではないが、どうにも後手に後手に回っている。 まず『勝手に語る』の方でも少しだけ触れた熱海富士だが、明日は美ノ海と割が組まれた。 確かに2敗同士の割(割を組んだ時点では美ノ海も2敗)であるが、ここで組む相手ではないだろう。 もっと早くに組んでいれば、明日の熱海富士の割は豊昇龍でも良かったと思う。 如何せん結果的に負け越している朝乃山と豊昇龍を組む必要があったのか。…

  • 746. 2023年九州場所10日目を勝手に語る

    中盤戦最終日の10日目。1敗の一山本が敗れ、2敗で4名が並んだ。 2敗力士の中に存在する役力士は霧島と琴ノ若。 まず霧島だが、先場所敗れている錦木を冷静に対処した。 下手に組みにいったら極められる可能性があるため、突き放していくと思ったが、立ち合い当たってすぐにいなし、錦木の後ろにつく事が出来た。 絶対的な強さを見せているわけではないが、冷静に相撲を取って白星に結び付けている。 一山本が敗れて先頭に並んだため、このままの流れで終盤戦も場所を引っ張ってほしいところである。 とはいえ取り組み後に指を気にしていたのが気掛かりではあるが。 琴ノ若は豪ノ山を下して勝ち越しを決めた。豪ノ山の当たりをしっか…

  • 745. 十両⇒幕内の連覇

    大相撲九州場所は本日から後半戦へ突入した。 平幕一山本が1敗で単独先頭という展開である。 もちろんこのまますんなりいくとは思えないが、一山本は私と同じ北海道出身であるため、いやが上にも気になってしまう。 中日の時点で単独先頭に立っていたが、本日も仕事中に『一山本調子いいね』と声をかけられることが多かった。 一山本は先場所十両に在位しており、新鋭の大の里の初日からの連勝を9で止め、そして自身が13勝2敗で優勝を果たすという結果を残した。 あまりにも気は早いのだが、題名通り十両⇒幕内の連覇となればいつ以来となるだろうか。 先に答えを言ってしまうと、年6場所制となった昭和33年以降はおろか、15日制…

  • 744. 2023年九州場所9日目を勝手に語る

    本日より後半戦へ突入した九州場所。 昨日上位陣が崩壊寸前までいき、このまま場所も崩れていくのではないかと懸念される中、昨日ストッパーとなった大関霧島が朝乃山と割が組まれた。 私個人としては本日最も注目していた一番である。 霧島としては終始朝乃山の圧力に後退する展開だったが、必死に回り込んで逆転の叩き込みを決めた。 貴景勝の時にも記載しているが、霧島としては何がなんでも勝たなくてはならない一番だった。 それは相手が実力者であろうと、元大関であろうと、相手の状態が把握出来ていない状況であろうと関係ない。 現役大関としての意地、そして今場所優勝を狙うにはここで落とすわけにはいかない。 常時劣勢であっ…

  • 743. 2023年九州場所中日を勝手に語る

    日々場所が動いているというか、崩壊しつつあるのではないかと感じさせる中日だった。 2大関3関脇が黒星。 気が付けば役力士に全勝どころか1敗力士も消滅した。1敗で単独先頭が平幕の一山本という展開で折り返すことになった。 まず大関陣から目を向けると、連覇を狙う貴景勝が本日から出場してきた朝乃山に敗れて3敗目。 昨日も記載したが、ここで朝乃山に落とすようならば今場所の貴景勝の綱取り、優勝は絶望的だろう。 朝乃山が実力者であり、また朝乃山の状態もどの程度なのか不明であるため、やりにくさはあっただろう。 しかし連覇、横綱を狙うからにはそんなこと言っていられない。ここまで7日間相撲を取っていない力士に敗れ…

  • 742. 2023年九州場所7日目を勝手に語る

    全勝の琴ノ若と一山本に土。九州場所は勝ちっぱなしが消滅した。 まず琴ノ若だが、宇良の巧さが光った一番だった。数日前に琴ノ若は速い攻めを見せる力士の対応がどうなるか気になっていた。 本日の宇良の相撲は特段速い訳ではなかったが、宇良の低さに対応しきれなかった様子である。 どの力士にも共通することだが、敗れた翌日に修正できるかどうか。 琴ノ若が今場所大勝を目指すならば、修正する力も重要になってくるだろう。 平幕全勝の一山本は佐田の海に敗れて初黒星。負けた相撲ではあるが、やはり今場所動けてはいると感じさせる相撲ではあった。 一山本としては優勝に関して意識はないだろうし、明日からも思い切っていくだけでは…

  • 741. 2023年九州場所6日目を勝手に語る

    この時間まで飲んでいたため投稿が遅くなりました。拙い文章になっていると思いますがご容赦下さい。 本日より中盤戦へ突入したが、早々に場所が動いた。 本日の大関、関脇の成績は2勝4敗と負け越し。そして大関陣に勝ちっぱなしはいなくなった。 大関で唯一序盤戦無傷だった豊昇龍は苦手高安のに敗れて初黒星。 豊昇龍は高安のの引きに乗じて前に出ていたが、流れの中で左を深く差されてしまった。 ここで我慢出来ず、差されてからが強引だったため、体勢をさらに悪化させてしまった。 豊昇龍としては昨日の豪ノ山戦も含め、考え過ぎている部分もあるか。本日も立ち合い時間を要していた。 一方高安は2日程前にも記載したが、今場所好…

  • 740. 大関の初日から3連勝に関して

    大相撲九州場所は序盤5日間を終了した。 大関、関脇が好調の中、中盤戦へ突入する展開となった。 2日前に『貴景勝が初日から3連勝したら次点以上の成績』『貴景勝の初日からの3連勝は大関在位27場所で3回目』という旨の投稿をした。 私個人の感覚として大関在位27場所で3回目はかなり少ないと感じていたのだが、本日ふと『歴代の大関はどうだったんだろう?』と思ったため調べてみた。 今回は『大関在位で3回目の3連勝を達成した場所数』『大関在位で初日から3連勝の回数』を中心に、昭和33年以降に大関へ昇進した力士を対象としている。 そのため大関在位2場所目の豊昇龍は対象外としている。 まず『最高位大関』の記録は…

  • 739. 2023年九州場所5日目を勝手に語る

    序盤戦最終日の5日目。 本日注目の『大栄翔ー琴ノ若』の全勝関脇同士の一番。 結果的に序盤戦最大の割と言っても過言でない一番である。 全勝関脇同士の一番は琴ノ若に軍配が上がった。 昨日も記載したが、この両者の対戦は大栄翔の突っ張りに琴ノ若があまり下がらない印象が強かった。 そして本日も正にその展開になったといったところか。 大栄翔が右おっつけで攻めていこうとするも、琴ノ若が動じずどっしりと構え、うまいこと肩透かしを決めた。 3日目大逆手で決めた一番は最たるものだが、今場所の琴ノ若は腰が重たい。 元々守りの強さ、土俵際のしぶとさに定評はあるが、いつも以上に腰の重さを活かしている相撲が目立つ。 今場…

  • 738. 2023年九州場所4日目を勝手に語る

    順当に来ていた大関陣に明暗が分かれた。 貴景勝、霧島に黒星。 まず綱取り貴景勝だが、昨日私は注目の割として挙げていた明生戦である。 昨年、一昨年と九州場所で好成績を残している貴景勝に明生は連続で土をつけている。 そして九州場所ゲンの良い貴景勝のさらに上をいく明生という構図が今場所も成り立ってしまった。 貴景勝の相撲の流れとしては決して悪くなかった。 立ち合いはしっかり当たれているし、その後左突き落としにもいったが、呼び込むようなものではなかった。 どちらかといえば突き落としを残した明生がその後の攻めもよく残し、うまく体を開いて対応したのが素晴らしかったと言えるか。 綱取り場所において何であろう…

  • 737. 今場所の貴景勝は次点以上が確定?②

    大相撲九州場所は3日目が終了。 ここまで3大関3関脇の活躍が光っており、大関・関脇の充実した場所となっている。 そして今場所最大の注目点が『貴景勝の綱取り』だろう。 綱取りと明言されていなくても、連覇に向けて好発進であることに間違いない。 『勝手に語る』でも記載したが、貴景勝が大関昇進以降、初日から3連勝は3回目である。 大関在位27場所で3回目はかなり少ないと言って良いと思うが、貴景勝にとっては重要な事である。 本題に移るが、題名に②と記載しているが、実は2年前の九州場所にも同じ題名で投稿したことがある。 そして2年前の貴景勝は結果12勝3敗で次点の成績となったため、データ通りならば今場所も…

  • 736. 2023年九州場所3日目を勝手に語る

    本日も3大関3関脇安泰。 大関陣から振り返ると、貴景勝が宇良相手に完勝。 相手を正面に置いて突っ張りで圧倒した。足も出ているし、危ない最高の相撲内容だろう。 貴景勝が大関昇進以降、初日から3連勝は3回目である。 今場所で大関在位27場所のため、如何に貴景勝にとって序盤戦が鬼門かという話だが、ここまで3日間は我慢も出来ているし良い展開だろう。 連覇に向けてこのまま白星を積み重ねていきたいところである。 霧島はやや合い口の悪い正代相手に完勝。 立ち合いは珍しくもろ差し狙いだったか。もろ差しの形は果たせずとも右おっつけが強烈であり、正代に相撲を取らせなかった。 今場所の霧島は速くて強い。霧島は比較的…

  • 735. 2023年九州場所2日目を勝手に語る

    3大関3関脇が安泰。役力士が存在感を示した2日目となった。 連覇を狙う貴景勝は先場所敗れている正代相手に白星。 正直言えば磐石とは言えない内容だろう。立ち合いの当たりは良かったが、押し切ることが出来ず正代に反撃を許した。 しかし押し切れない場面になっても先場所のように大振りの張り手にいかなかった。 貴景勝本来の勝ち方ではないにしても我慢して相撲を取り、それを白星に結びつけたというのは大きいだろう。 とにもかくにも序盤戦星を落とさずにいきたいところだろう。 霧島は阿炎相手に相撲を取らせず完勝。 昨日の阿炎の相撲を見ると、阿炎もかなり良いのではないかと思わせたが、それ以上に霧島が強い。 この2日間…

  • 734. 2023年九州場所初日を勝手に語る

    大相撲九州場所が本日から初日を迎えた。 昨日から私の地元北海道では雪も降り始め、冬の訪れとともに九州場所が始まるというのは何となくだが九州場所っぽくて良い。 今場所も好き勝手語っていきますのでよろしくお願いいたします。 さて場所前から何度も記載している通り、今場所の焦点は『貴景勝の綱取り』だろう。 明確に綱取りの場所と位置付けられていないとはいえ、先場所優勝したことは事実のため、期待は集まるだろう。 その貴景勝だが、先場所初日に敗れている北勝富士相手に完璧な相撲を取ったといって良いだろう。 北勝富士の立ち合いが失敗したこともあるだろうが、貴景勝としては立ち合い集中していけたことが何よりである。…

  • 733. 2023年大相撲九州場所展望

    1年納めの九州場所が明日から初日を迎える。 まず残念なのが、昨日も触れた照ノ富士の休場。 無理せず治療に専念していただきたいが、来年は進退を問われる年となるだろう。 そして朝乃山も休場。肉離れの情報は耳にしていたが、程度は不明だったため何とも言い難い状況だった。 しかし初日から休場となれば程度としてはかなりのものだったのだろう。 気掛かりなのが、幕内へ復帰以降、朝乃山の怪我が増えてきたことである。 番付を落としていた頃と異なり、同格の力士達としのぎを削ることはそれだけ身体への負担も大きいということか。 正直大関復帰を求めるならばここで休場はかなりの痛手だと思う。だからといって無理に出場して悪化…

  • 732. 横綱在位で2度目の3場所連続休場

    大相撲九州場所初日まであと2日。 初日の割も発表され、いよいよ場所が始まるという高揚感がある一方、横綱照ノ富士が休場を表明した。 横綱不在という事は単純に残念であるが、無理をすることはないと思っている。 幸い今場所の休場に対して厳しい意見は耳にしていない。 さすがに初場所は進退を懸けて出場することになると思うし、照ノ富士にとっては来年が勝負の年と言えるか。 さて照ノ富士は今場所の休場で3場所連続となったが、横綱昇進以降3場所連続休場は2回目である。 状況によっても異なるが、3場所以上連続休場となるとどうしても『引退』の2文字がちらついてしまうものである。 それが2回目となれば尚更であるし、そも…

  • 731. 令和初の優勝に関する事

    1年納めの九州場所初日まで5日となった。 今年5場所を振り返ると、霧馬山、豊昇龍、大栄翔、若元春と関脇の活躍が光っている。 結果として霧馬山改め霧島、そして豊昇龍は大関昇進を果たしている。 大栄翔、若元春は関脇に留まっているが、実力は十分証明できており、二桁の白星を挙げても良い意味で驚きがなくなった。 そして貴景勝が大関の責任を果たして年2場所の優勝、横綱照ノ富士は怪我に苦しんでいるが、夏場所出場した際は力を発揮して今年唯一12勝以外の成績で優勝を果たしている。 今年は貴景勝、霧馬山(四股名当時)、照ノ富士、豊昇龍、貴景勝とここまで全て『三役以上の力士が優勝』を果たしているのである。 年6場所…

  • 730. 九州場所の綱取り

    大相撲九州場所初日まで残り1週間を切った。 何度か記載しているが、今場所の焦点は『貴景勝の綱取り』ではないだろうか。 貴景勝にとっては3度目の綱取りとなるが、過去2回は途中休場と苦い思い出がある。 3度目の正直なるかどうか。 1年納めの九州場所だが、過去に九州場所で綱取りを成功させた力士はどの程度存在するだろうか。 今回の対象は年6場所制となった昭和33年以降、若乃花(初代)から照ノ富士まで全29名としている。 詳細は以下の通りである。 初場所 春場所 夏場所 名古屋場所 秋場所 九州場所 若乃花(初代)13勝2敗(優勝) 朝潮13勝2敗(次点) 輪島15戦全勝(優勝) 北の湖13勝2敗(同点…

  • 729. 2023年九州場所番付発表

    東 番付 西 照ノ富士 横綱 貴景勝 大関 霧馬山 大関 豊昇龍 大栄翔 関脇 若元春 琴ノ若 関脇 北勝富士(阿炎) 小結 阿炎(北勝富士) 朝乃山 前頭筆頭 宇良 正代 前頭2枚目 明生 豪ノ山(高安) 前頭3枚目 翔猿 高安(豪ノ山) 前頭4枚目 阿武咲(錦木) 錦木(阿武咲) 前頭5枚目 翠富士 北青鵬(湘南乃海) 前頭6枚目 湘南乃海(隆の勝) 隆の勝(北青鵬) 前頭7枚目 金峰山 遠藤 前頭8枚目 御嶽海(熱海富士) 熱海富士(妙義龍) 前頭9枚目 竜電(御嶽海) 妙義龍(竜電) 前頭10枚目 佐田の海(琴恵光) 琴恵光(佐田の海) 前頭11枚目 平戸海 玉鷲(王鵬) 前頭12枚目…

  • 728. 三役在位で年間全て勝ち越し

    大相撲九州場所まであと2週間。 明日が番付発表だが、それ以上に未成年の飲酒に関する事が話題となっている。 正直水を差すような話題はこりごりなのだが、どうにも『大相撲=不祥事』は切っても切れないようである。 今回はその話題に触れず、あくまで九州場所を楽しむ上での話題を投稿しようと思う。 前回は年間最多勝について触れたが、今回は『年間全て勝ち越し』について触れたいと思う。 秋場所までの5場所にて、幕内で全て勝ち越しを決めている力士は 豊昇龍、大栄翔、若元春、琴ノ若の4名である。 ちなみに霧島は年間最多勝争いで豊昇龍と並んで2位だが、名古屋場所新大関の場所にて負け越しを喫している。 上記4名の中で、…

  • 727. 2023年の年間最多勝争い

    昨日九州場所の焦点は貴景勝の綱取りと記載したが、いつの時代でも九州場所で注目される話題が『年間最多勝』と言えるだろう。 秋場所を終えた時点での上位5名の成績は以下の通りである。 1位:大栄翔(51勝) 2位:霧島、豊昇龍(49勝) 4位:若元春(48勝) 5位:琴ノ若(45勝) 休場なく順当にいけば琴ノ若はやや厳しいか。 とにもかくにも上位5名全員が関脇以上である。 今年の関脇陣(霧島、豊昇龍も最近大関へ昇進した)の好調さがわかる結果と言えるのではないだろうか。 一昔前ならば年間最多勝の歴代最少白星といえば『平成4年貴花田の60勝』だったが、平成29年以降は『60勝未満』が当然の結果になりつつ…

  • 726. 角番の場所で優勝した力士の翌場所

    月日が流れるのは早く、10月も下旬である。 一瞬明日が番付発表の日だと勘違いしたが、それでも光陰矢の如しは間違いない。 10月になってからろくに投稿していなかったが、本日久々に投稿しようと思う。 1年納めの九州場所が11月12日から初日を迎えるが、照ノ富士の出場はどうなるか?、年間最多勝など見どころは多いと思うが、最大の焦点となるのは『貴景勝の綱取り』か。 秋場所が優勝を果たしているとはいえ11勝4敗のため、九州場所が綱取り場所として位置づけられるかどうかは不明だが、私個人としては好成績による優勝ならば昇進させても何ら問題ないとは思っている。 貴景勝は秋場所角番の場所であった。 初日黒星を喫し…

  • 725. 付け出し制度改定に関して

    大相撲秋場所千秋楽から早1週間。 月末週ということもあり、少しだけ多忙であったが、3日程前に角界では幕下付け出し制度を改定し、最下位格に一本化することを決めたというニュースを目にした。 hochi.news これに関しては幕下付け出し10枚目、15枚目の撤廃よりも、高校生の大会にて好成績を収めても三段目付け出しの資格を得られるようになったという点が大きいのではないだろうか。 むしろ幕下に関してはなぜ最下位一本化としたのだろうか。 1つ挙げられる理由としては、かつて10枚目ないし15枚目付け出しでデビューし、大成しなかった力士も考慮してという事か。 ここ数年は幕下上位も『元幕内力士』『十両と幕下…

  • 724. 年間で複数回優勝を果たした大関

    貴景勝が逆転優勝を果たして幕を閉じた大相撲秋場所だが、2日経過しても変化に対する論争、また来場所が綱取りなのかといった話題が目につく。 私自身は来場所13勝以上の優勝ならば基本的には文句なしで昇進させても良いと思っている。 さて貴景勝は秋場所の優勝により、今年2回目の優勝を果たした。 年6場所制となった昭和33年以降、大関が年間で2回以上優勝を果たした力士はその程度存在するのだろうか。 今回はあくまで『大関在位』という点に目を向けたいと思う。 例を挙げると令和3年の照ノ富士は関脇で1回、大関で1回、横綱2回と計4場所優勝を果たしている。 しかし大関在位では『年間1回』と計算する。 それを踏まえ…

  • 723. 『朝乃山ー熱海富士』の割に関して

    昨日貴景勝の逆転優勝により幕を閉じた大相撲秋場所。 立ち合いの賛否、成績に関して色々と話題になっているが、14日目終了時点ではとある割に関しても一部で物議を醸していたようである。 それは『朝乃山ー熱海富士』である。 私自身、この割に対して不満はなく『あぁそうきたか』という思いだった。 まぁ取り組みも終わり、結果論に聞こえるかもしれないが。 ファンの間では『豊昇龍ー熱海富士』を予想していた方が多かった様子である。 勝ち越しをかける大関と優勝をかける力士の方が構図としては美しいと思っていたということか。 単純に番付を見ても大関と割が組まれているというだけでも文句は言われにくいとも言えるか。 確かに…

  • 722. 2023年秋場所千秋楽を勝手に語る

    722. 2023年秋場所千秋楽を勝手に語る - きょうへいくんの大相撲日記

  • 721. 2023年大相撲九州場所番付予想

    東 番付 西 照ノ富士 横綱 貴景勝 大関 霧馬山 大関 豊昇龍 大栄翔 関脇 若元春 琴ノ若 関脇 北勝富士 小結 阿炎 朝乃山 前頭筆頭 宇良 正代 前頭2枚目 明生 豪ノ山 前頭3枚目 翔猿 高安 前頭4枚目 阿武咲 錦木 前頭5枚目 翠富士 北青鵬 前頭6枚目 湘南乃海 隆の勝 前頭7枚目 金峰山 遠藤 前頭8枚目 御嶽海 熱海富士 前頭9枚目 竜電 妙義龍 前頭10枚目 佐田の海 琴恵光 前頭11枚目 平戸海 玉鷲 前頭12枚目 王鵬 宝富士 前頭13枚目 剣翔 友風 前頭14枚目 一山本 東白龍 前頭15枚目 狼雅 美ノ海 前頭16枚目 錦富士 北の若 前頭17枚目 関脇以上は貴景…

  • 720. 高安ファンの皆様、本当に申し訳ありません

    本日日中にとあるお手伝いをし、その後私用で飲んでいたため、23時に帰宅してきた。 そこから録画していた大相撲ではなく、NHKの幕内取組動画にて主要力士の結果を確認した。 順番としては熱海富士、貴景勝、大栄翔、北青鵬そして朝乃山である。 そしてその他取り組みを確認せず、ブログの記載を始めた。 投稿してからその他取り組みも確認し、とんでもない失態を犯した事に気が付いた。 そう『高安』である。 『そういえば4敗だった』と思い出し、見事4敗を死守していた。 ブログの方で『決定戦の場合2~3名』と記載したが『2~4名』である。 昨日敗れたことにより、酔っ払った私の頭の中では高安の存在がすっかり頭から抜け…

  • 719. 2023年秋場所14日目を勝手に語る

    申し訳ありませんが、酔っ払っているため拙い文章になっていると思います、ご容赦ください。 先頭3敗の貴景勝、熱海富士に明暗が分かれた。 貴景勝は豊昇龍との大関同士の一番。今場所の両者の状態、特にここ数日の充実度を見れば俄然貴景勝が有利だっただろう。 さらに過去の対戦成績でも貴景勝が有利である。 しかし豊昇龍としても新大関の場所で負け越すわけにはいかないという気持ちは強かっただろう。 元々豊昇龍は思い切った事をする力士である。この場面で変化をしてもおかしくない。 それでも豊昇龍は真っ直ぐ当たっていった。離れる展開になり、こうなれば貴景勝得意の間合いである。 貴景勝が押し切る展開かと思ったが、豊昇龍…

  • 718. 2023年秋場所13日目を勝手に語る

    貴景勝が番付通り力の差を示し、熱海富士とともに3敗先頭で並ぶ形となった。 単純に結果だけを見るならば当然と言えるだろう。大関が平幕下位に勝っただけなのだから。 しかしそう単純な話でもなく、貴景勝としては大関としての責任、自力優勝の芽を手繰り寄せるチャンス、そしてその相手が平幕下位という様々な重圧と闘っていただろう。 その重圧を全てはね除け、闘志を燃やしつつも冷静に自分の相撲に徹することが出来た。 熱海富士としては昨日大栄翔戦同様、力は出し切ったと思う。そして昨日同様、単純に貴景勝の方が経験、地力ともに上だったということだ。 相撲内容に関して言えば、立ち合い当たりは五分だったし、その後攻め勝った…

  • 717. 18年前の秋場所

    大相撲秋場所は12日目を終了し、優勝争いも佳境を迎えている。 本日敗れはしたが、いまだ単独先頭の新鋭の熱海富士が優勝となれば初土俵から所要18場所での優勝である。 『勝手に語る』の方でも記載したが、これは現在1位の貴花田、朝青龍の24場所より1年も早い記録である(幕下付け出しを除く)。 とんでもないスピード記録となるわけだが、かつてこの記録と同じスピードで躍進した力士が存在した。 それは『琴欧州』である(四股名当時)。 ちょうど18年前の秋場所。私は当時中学3年生であった。 この場所前は『朝青龍が大鵬以来の6連覇なるか?』が最大の焦点だった。 しかし朝青龍が初日普天王に敗れてこの場所は波乱の幕…

  • 716. 2023年秋場所12日目を勝手に語る

    秋場所12日目、場所が大きく動いた日となったか。 本日注目の『大栄翔ー熱海富士』の一番は大栄翔に軍配が上がった。 率直な感想として両者力を出し切った良い一番だった。 熱海富士もここまでの活躍は伊達ではなく、力をつけているのがわかる内容だった。 大栄翔の当たり、突っ張りに大きく下がることなく、何とか四つに組みたいところだったが、そこはさすが大栄翔といったところか。 経験の差、地力の差で大栄翔が白星を挙げた。 熱海富士としては優勝への重圧に潰される様子はなく、番付上位相手に力を出し切ったため、明日以降も変わらず力を出し切るだけだろう。 本日の相撲で悪い点はない。単純に現状の力量は大栄翔が上なだけで…

  • 715. 2023年秋場所11日目を勝手に語る

    熱海富士が1敗を守り、後続と2つ差をつけた。 今場所、というよりも熱海富士自身初となる三役との対戦だったが、堂々かつ豪快な相撲内容で白星を積み重ねた。 勢いもあるだろうが、単純に熱海富士が力をつけているのだろう。 立ち合いすぐに自分得意の右四つに組み止め、翔猿を裏返した。 星の差だけを考慮すれば熱海富士が俄然有利な展開になった。 それでもこの先の対戦相手は翔猿以上に強敵が続く。 さすがに優勝への意識も少しは出てくると思うが、まずはその重圧に潰されることなく、自分の相撲に徹する事が出来るかどうか。 番付上位相手に力を出し切ることが重要になってくるだろう。 役力士唯一の3敗である貴景勝が若元春を下…

  • 714. 2023年秋場所10日目を勝手に語る

    平幕1敗同士の『高安ー熱海富士』は熱海富士に軍配が上がった。 高安の方が優勝争いの重圧を感じていたのは間違いないと思うが、それ以上に熱海富士が自分の相撲を取り切った様子だった。 とはいえ高安としては消極的だった。立ち合いからの差し手争いもすぐ避けるように引きを見せ、その後突っ張りで攻めるもすぐに引いて墓穴を掘った。 一方熱海富士は高安の引きに崩れることなく、常時前に圧力をかけ続けていた。 タイミングの問題もあるだろうが、最後は吹っ飛ばす形で熱海富士が1敗同士の対決を制した。 熱海富士は今場所帰り入幕の場所だが、序盤戦から幕内で通用する力量を身に付けていることを証明し、さらにここ数日は日を追う毎…

  • 713. 2023年秋場所9日目を勝手に語る

    そんな気はしていた。良いと思った役力士が次の日敗れてしまう。 ものの見事に本日は若元春が該当したということだ。 若元春が敗れたことにより、役力士の最高成績者と1敗力士との差は2つ。 展開によっては高安、熱海富士がそのまま突っ走る展開も少し見えてきたか。 その中、明日平幕1敗同士の『高安ー熱海富士』の割が組まれた。 まぁ本日でも良かったような気はするが、頃合いと言えばそうでもある。 明日この直接対決を制した力士がこのままいくのか。 今場所は役力士が次々と星を落とすため『今の上位陣と対戦してもあまり意味がない』という旨の書き込みを目にしたこともある。 それに関しては『意味がない』ことは全く無い。 …

  • 712. 2023年秋場所中日を勝手に語る

    良いと思った力士が次の日敗れてしまう。連日この繰り返しである。 そして追い討ちをかけるかのごとく大関が全滅。 貴景勝、霧島にとっては何としても2敗を死守したかったのだが、これが合い口というものか。 貴景勝はこのところ4連敗中の翔猿が相手だった。翔猿に動き負けているのはもちろんのこと、単純に押し負けてもいるように感じた。 貴景勝は小兵力士相手に様子を見ながら押していくのが得意だが、押し負けるものだから劣勢になってしまう。 そこから焦って攻めようとしても翔猿の動きについていくことが出来ないという悪循環に陥っていた。 連敗で5勝3敗となり、優勝争いはもちろんのこと、この先役力士との割を残す中で角番脱…

  • 711. 2023年秋場所7日目を勝手に語る

    落ち着きを取り戻したと思った6日目と打って変わって2大関が黒星。関脇琴ノ若にも土がついた。 本日大関で唯一白星を挙げた霧島は鋭い踏み込みを見せて完勝。 ここまで白星のない玉鷲が相手とはいえ、霧島の調子は上向きと言えるか。 先日も記載したが、霧島は三役時代も後半戦強い傾向があったため、このままの流れを保つことが出来るかどうか。 貴景勝が正代相手に痛手となる黒星。黒星はいつでも痛手ではあるのだが、正直『ここで負けるのかよ』と思わせる一番だった。 正代はムラのある力士であるため、いきなり力を発揮することも多いが、それでも貴景勝の場合はその正代の強さをいつも跳ね返す印象が強かった。 いわゆる合い口とい…

  • 710. 2023年秋場所6日目を勝手に語る

    中盤戦へ突入した秋場所。 大関陣は2日連続安泰であり、少し落ち着きが見られてきたか。 貴景勝は玉鷲相手に完勝。逃げも隠れもしない玉鷲であるため、立ち合いは比較的当たりやすい相手ではあっただろう。 遮二無二攻めるのではなく、相手を見ながら攻めていき、土俵際も注意を払っている様子だった。 調子は上向きであり、星の上でも先頭であるため、このまま白星を積み重ねていきたいところである。 霧島は合い口の悪い正代相手に逆転勝ち。 正代得意の左差しを許したが、土俵が円形であることをうまく活かして逆転のすくい投げを決めた。 磐石とは言い難いかもしれないが、身体はだいぶ動けているのではないだろうか。 豊昇龍は朝乃…

  • 709. 序盤戦で全勝消滅

    大相撲秋場所は序盤戦を終えて、全勝力士が消滅した。 ここ数場所は荒れる展開を見せながらも結果として役力士が優勝を果たしており、『誰が優勝するのかわからない時代』は終焉を迎えつつあったが、今場所の状況を見ているとそうとも言い難いものになっている。 ちなみに年6場所制となった昭和33年以降、序盤戦で全勝が消滅したのは今回で『17回目』である。 回数だけ見たら中々多いようにも感じるが、昭和33年初場所から今場所までで『387場所』である。 確率にすれば4%程のため、やはり珍しい出来事と言えるだろう。 過去16回の詳細は以下の通りである。 場所 4勝1敗の人数 優勝力士(成績) 昭和41年夏場所 8人…

  • 708. 2023年秋場所5日目を勝手に語る

    序盤戦が終了し、平幕も含めて全勝力士が消滅した。 大関陣は今場所初めての安泰となった。 貴景勝は難敵阿炎との対戦。立ち合いはもろ手突きを選択したのか、阿炎がすぐに引いてきたところをうまく対応した。 阿炎の突きにも下がらず、引きにも対応できる良い立ち合いが出来たのではないだろうか。 序盤戦は本来の貴景勝からすると万全と言い難い内容かもしれないが、それでも4勝1敗としている辺りさすがといったところか。 結果的に現状星の上でも先頭であり、優勝争いでも期待したいところだが、まだまだ強敵は続くため、ひとまずの目標は角番脱出か。 連敗中だった霧島が朝乃山を下して序盤戦白星先行とした。 久しぶりに霧島らしい…

  • 707. 2023年秋場所4日目を勝手に語る

    上位圏内で全勝力士が消滅。 そして大関陣は中々安泰とならず。 本日大関陣は貴景勝だけが白星を挙げたが『貴景勝ー朝乃山』は本日一番の注目だった。 貴景勝が大関の意地を見せた一番と言えるだろう。 2年ぶりの対戦だが、この2年間貴景勝は大関に在位し続けたというプライドがあり、それが遺憾なく発揮された相撲だったように感じる。 朝乃山に右を差されかけたが、立ち合いの当たり良く踏み込めていたため、叩きを決めることが出来た。 初日の相撲を見て今場所はかなり苦戦を強いられると思ったが、気が付けば現状大関で一番良い成績である。 もちろんまだまだ先は長いし、この先も強敵は続くため油断は一つも出来ない。 それでも本…

  • 706. この先徳勝龍以上に神がかった力士は出てくるのだろうか

    本日徳勝龍の引退報道を耳にした。 ここ2場所は幕下でも負け越しが続いており、今場所初日から休場していたため、もしかしたらという思いもあった。 徳勝龍はいわゆる『花のロクイチ組』の一人であるが、その中でも決して目立った存在ではなかった。 何なら優勝する前までは『幕内と十両のエレベーター力士』だと思っていた。 体格の割に変化を多用したり、とったりにいったり、いまいち型がわからない、左を差したら力を発揮するんだなぁ~くらいにしか思っていなかった。 徳勝龍を語る上で欠かせないのが『令和2年初場所』。何を隠そう幕尻優勝を果たした場所である。 私は物心ついたときから大相撲を観戦して約30年程になるが、この…

  • 705. 2023年秋場所3日目を勝手に語る

    霧島が敗れ、役力士の勝ちっぱなしは消滅。 上位圏内で見ても全勝は北勝富士だけである。 本日注目の『霧島ー北勝富士』の一番は、霧島としては避けなければならない展開であり、北勝富士としては狙い通りの一番と言えるだろう。 霧島の左が覗き、四つに組みかけたが、北勝富士がおっつけて我慢し、霧島に引かせる相撲を取らせた。 今場所の北勝富士の良さが出た一番だった。 霧島としては今場所何だかんだで引き、叩きが目立っている証拠でもあるか。 ここ2日間は引き、叩きを見せつつも攻める姿勢を貫いていたが、本日は後手に回るような展開だった。 やはり極力引き、叩きは見せず、相手に圧力をかけていくのが理想と言ったところか。…

  • 704. 2023年秋場所2日目を勝手に語る

    秋場所は2日目が終了し、早くも役力士の勝ちっぱなしは霧島1人となった。 その霧島は明生相手に激しい相撲を取った。 あまり廻しに拘らないようにも見えたが、徹底して突き放して明生を中に入れさせなかった。 角番の場所で攻めの姿勢を貫いて連勝としているため、上々の出来だろう。 同じく角番の貴景勝は錦木を下して初白星。 夏場所での両者の対戦及びここ数場所の錦木の腰の重さを考慮すると、貴景勝が錦木に勝つ姿が中々思い浮かばなかったのだが、さすが大関といったところか。 押し切ることは出来なかったが、錦木の腰を一瞬浮かす程の当たりを見せ、最後は十八番の左突き落としを決めた。 貴景勝の必勝パターンの一つだが、当た…

  • 703. 2023年秋場所初日を勝手に語る

    本日より大相撲秋場所が初日を迎えた。 夏場所千秋楽~名古屋場所初日の期間が短かったこともあり、その反動のためか首を長くして待っていた。 今場所も15日間好き勝手語っていきますのでよろしくお願いいたします。 さてさっそくだが、今場所の焦点である新大関豊昇龍は初日白星発進とした。 阿炎のもろ手突きに後退はしたが、体勢を大きく崩すことなく、土俵際逆転を決めた。 豊昇龍としては廻しを引いて組み止めたかっただろう。そういう意味では磐石とは言い難いが、土俵際はある程度余裕があっただろう。 重圧のかかる新大関の初日としてはまずまずのスタートではないだろうか。 角番の2大関は明暗が分かれた。 新大関の場所で負…

  • 702. 2023年大相撲秋場所展望

    大相撲秋場所が明日から初日を迎える。 番付発表後にいくつか投稿すると記載したが、結局2つ程に留まってしまった。 本日から千秋楽までは連続投稿になると思いますのでよろしくお願いいたします。 秋場所は初日を前に横綱照ノ富士の休場が表明された。 正直照ノ富士の状態を考慮すると、本当の意味での万全な状態というのは難しいところだろう。 それでも今年の夏場所レベルまでの状態で土俵に上がることがベストだろう。 昨年から休場が目立つようになり、次出場するときが進退を懸ける場所になるかどうかは不明だが、照ノ富士には二桁優勝を目指してほしいという気持ちは強い。 また霧島、豊昇龍、朝乃山、若元春、琴ノ若、若隆景など…

  • 701. 新関脇の二桁勝利

    大相撲秋場所初日まで残り2日。 横綱照ノ富士の休場が表明されたが、これに関しては明日展望にて記載したいと思う。 先日今場所の焦点として新大関豊昇龍の四股名を挙げたが、新関脇琴ノ若も注目の力士の1名だろう。 上位圏内で連続して勝ち越しを決めており、小結昇進以降も勝ち越しを続けていた。 一桁勝ち越しに留まっていたため、期待からすると物足りなさを感じさせていたが、先場所三役で初めて勝ち越しを決め、関脇へ昇進を果たした。 ここまで小結で8勝⇒11勝と来ているため、大勝すれば大関昇進の可能性もあるのでは?と期待するファンも何名かは存在するだろう。 しかし現状は大関が3名在位しており、少し前までのように『…

  • 700. 2場所連続大関昇進

    大相撲秋場所まで残り1週間を切った。 1週間前に番付発表があり、そこからいくつか投稿しようと考えていたが、投稿せずあっという間に1週間が経過してしまった。 そろそろ場所も近付いてきたためリハビリがてら再開していきたいと思う。 さて秋場所の注目点の1つとして『新大関豊昇龍』が挙げられるだろう。 先場所初優勝と大関昇進の両手に花となったわけだが、霧島の昇進に次いで2場所連続の大関昇進である。 一時期は大関が不在になるのではないかと危惧されていたが、気が付けば3名となった。 とはいえ秋場所は霧島、貴景勝の2大関が角番のためまだまだ安心できない状況ではある。 話を2場所連続大関昇進のことに戻すが、2場…

  • 699. 2023年大相撲秋場所番付発表

    夏の全国高校野球も終了し、本来ならば気温も涼しくなる頃合いなのだが、それにしても今年は暑い。 私の住んでいる北海道ですら秋が遠く感じる気温の高さである。 その暑い状態が続く中、本日は秋場所の番付発表日である。 まず役力士に関しては予想屋さんの全員が予想通りと言って良い結果だろう(と言いながらなぜか私は貴景勝と霧島の東西を逆にするイージーミスを犯しているが)。 錦木は晴れて新三役である。 平幕上位に関しても中位で大勝ちした北勝富士を有利とするのか、上位圏内で勝ち越しを果たした明生を有利とするのかといった問題はあるが、まぁ大きな差はないだろう。 差が開いたと言えば先場所新入幕の3名、豪ノ山、湘南乃…

  • 698. 今場所の三賞に関して

    本日豊昇龍の大関昇進伝達式が行われた。 正式に『大関豊昇龍』が誕生したが、とにもかくにも怪我には気を付けてほしいという思いが強い。 さて名古屋場所は場所を盛り上げた力士が多く存在し、結果的に盛り上げた力士全員が三賞を受賞したと言っても過言でないほどのレベルだった。 7名の受賞、三賞総数8個、同一三賞(敢闘賞)に6名といずれも過去最多である。 条件付きが4名存在したため、最少で三賞総数4個の可能性もあったが、条件付きの力士は全員勝利したため受賞となった。 2場所前、若元春が技能相撲を遺憾なく発揮し、最終的に11勝しながら三賞なしだったことを考えると随分と大盤振る舞いに感じる。 この背景には『新入…

  • 697. 名古屋場所の割に関して

    名古屋場所は照ノ富士、貴景勝の休場、霧島は途中休場したものの負け越しと上位陣が低迷した。 その中、優勝&大関昇進を果たした豊昇龍をはじめ、錦木、北勝富士、伯桜鵬らが土俵を盛り上げてくれた。 そして今場所触れるべき点は『割の編成』だろう。 今場所の割は思い切った編成、工夫が見られていたと思う。 12日目の『錦木ー湘南乃海』『阿炎ー伯桜鵬』辺りは逆にずいぶんと思い切ったなと感じたくらいである。 今場所の割に関してもある程度否定的な声も聞かれているが、私自身の感想としては『思い切った試みの初回としては良い』といった感想である。 14日目終了時点でも記載したが、私個人として千秋楽の割は霧島ー竜電豊昇龍…

  • 696. 上位圏内に復帰した朝乃山について

    昨日豊昇龍が優勝と大関昇進の両手に花で幕を閉じた大相撲名古屋場所。 すっかり言うのを忘れていたが『豊昇龍おめでとう!』。 今場所は場所前から3関脇の大関取り、そして新大関霧島が焦点の場所だった。 『誰が昇進を果たすのか?』 『3名同時昇進はあるのか?』 このようにファンの間では盛り上がっていたわけだが、結果的には豊昇龍一人が昇進する形となった。 新大関霧島はまさかの初日からの休場となり、4日目から出場してきたものの結果6勝しか出来ず、来場所は角番で迎えることになった。 その他新入幕3名も注目されていたが、もう一人忘れてはいけない力士がいた。 それは『朝乃山』である。 2年ぶりに上位圏内で相撲を…

  • 695. 2023名古屋場所千秋楽を勝手に語る

    豊昇龍が優勝決定戦で北勝富士を下し、優勝と大関昇進の両手に花で幕を閉じた2023年大相撲名古屋場所。 本割りでは新入幕の伯桜鵬相手に番付上位の意地を見せつけ、決定戦では本割り敗れた北勝富士相手に借りを返した。 まず本割りの『豊昇龍ー伯桜鵬』の一番は、仕切りの段階では両者ともに譲らずといった鋭い目付きをしていた。 立ち合い豊昇龍が張り差しを選択し、そこからもろ差しを狙っていった。 伯桜鵬は張り手によりワンテンポ遅れた形となり、すぐに左を巻きかえたものの、豊昇龍もすぐに上手投げを決めた。 今場所の伯桜鵬は新入幕とは思えないほどの相撲技術の高さを遺憾なく発揮し、さらには勝利への嗅覚も冴え渡っていた。…

  • 694. 2023年大相撲秋場所番付予想

    東 番付 西 照ノ富士 横綱 貴景勝 大関 霧馬山 大関 豊昇龍 大栄翔 関脇 若元春 琴ノ若 関脇 錦木 小結 翔猿 北勝富士 前頭筆頭 明生 朝乃山 前頭2枚目 阿炎 玉鷲 前頭3枚目 正代 豪ノ山 前頭4枚目 宇良 隆の勝 前頭5枚目 湘南乃海 翠富士 前頭6枚目 伯桜鵬 阿武咲 前頭7枚目 高安 王鵬 前頭8枚目 琴恵光 御嶽海 前頭9枚目 平戸海 竜電 前頭10枚目 遠藤 北青鵬 前頭11枚目 金峰山 宝富士 前頭12枚目 佐田の海 錦富士 前頭13枚目 妙義龍 碧山 前頭14枚目 琴勝峰 千代翔馬 前頭15枚目 剣翔 熱海富士 前頭16枚目 大翔鵬 輝 前頭17枚目 豊昇龍の大関昇…

  • 693. 関脇以下で4場所連続二桁勝利

    大相撲名古屋場所も千秋楽を残すのみとなった。 優勝争いはもちろんの事、大関昇進に関しても注目である。 『3場所33勝』という点では豊昇龍以外の2名は届かない数値となっているが、ここ最近の昇進において朝乃山、正代が32勝で昇進していることを考慮すると、大栄翔にもまだ昇進の可能性は残されている。 大栄翔にとって明日勝たない事には何も始まらない状況であるが、仮に大栄翔が白星を積み重ねて二桁とすれば『4場所連続二桁勝利』となる。 過去に関脇以下の番付でこの記録を達成したのは以下の通りである。 四股名(場所) 1場所目 2場所目 3場所目 4場所目 大鵬 (S35夏~九) 東前頭6枚目 11勝4敗 西小…

  • 692. 2023年名古屋場所14日目を勝手に語る

    2敗北勝富士が3敗伯桜鵬に敗れ、豊昇龍は3敗を守り、この3名が先頭で並ぶ展開。 そして千秋楽に『豊昇龍ー伯桜鵬』の割が組まれたため、4敗力士の優勝は消滅し、上記3名に優勝争いは絞られた。 私個人の思いとしては霧島ー竜電豊昇龍ー大栄翔若元春ー伯桜鵬琴ノ若ー北勝富士錦木ー朝乃山千秋楽はこの割で良いと思っていた。 これにより4敗力士の優勝の可能性は残り、15日間で役力士と割が組まれていない力士も存在しない、そして何より『豊昇龍ー大栄翔』の割を崩さずに済んだ。 まぁこれに関しては恐らく色々意見が挙がるとは思うが、それ以上に『新入幕の初優勝なるか?』という興味の方が遥かに上回っているか。 本日注目の『北…

  • 691. 2023年名古屋場所13日目を勝手に語る

    優勝争いも佳境を迎える13日目。錦木が新入幕相手に連敗し、北勝富士が単独先頭に立つ展開と変わった。 その単独先頭に立った北勝富士も本日は固くなっていたか。 解説の白鵬は誉めていたが、私自身は本来の北勝富士の相撲とは程遠い内容だったと思っている。 すぐに叩いて呼び込むような展開になったが、それでも回り込んで体勢を入れ替えて反撃することが出来た。 昨日豊昇龍戦のような北勝富士らしい押し相撲は炸裂しなかったが、ここまで来たら白星が絶対である。 どんな形であれ白星に結び付けたのは大きい。 単独先頭に立った事で明日以降どのように影響を及ぼすだろうか。本日以上に固くなってしまうのか、それとも本日の白星が良…

  • 690. 新入幕3名勝ち越し

    大相撲名古屋場所も残り3日間。 優勝争いも大関取りも佳境を迎えている。 注目は上記2点であるが、新入幕力士『豪ノ山』『湘南乃海』『伯桜鵬』の活躍も目立っている。 豪ノ山に関しては5日目終了時点でも触れたが、新入幕で初日から5連勝し、素晴らしい押し相撲を見せている。 5連勝の後4連敗、しかも内容が下火だったため心配されたが、ここ数日はらしさが戻ってきているように感じる。 湘南乃海は場所前の評価としては豪ノ山、伯桜鵬にやや劣っている印象を受けたが、元々期待の大きい力士であった。 幕下で苦戦したが、十両は3場所で通過し、今場所も新入幕で白星を積み重ね、終盤戦早々役力士と割が組まれ、さらには優勝争い先…

  • 689. 2023年名古屋場所12日目を勝手に語る

    快進撃を続けていた錦木が新入幕の湘南乃海に敗れ、3関脇も全滅した12日目。 優勝争いは再び錦木と北勝富士の2名が先頭で並ぶ展開となった。 まず単独先頭を走っていた錦木だが、立ち合いは両者ふわっと立ち、左四つに組む展開となった。 両者力の出る四つだが、錦木が我慢出来ず右巻き返えを狙ったところ、湘南乃海が圧力をかけてから小手投げを決めた。 湘南乃海としては錦木のお株を奪うかのような力強い小手投げを決めたわけだが、錦木としてはさすがにあの巻き返えは無理があったか。 思えば2日目、照ノ富士に勝ったときも窮屈な状態から巻き返えを成功させてすくい投げを決めたが、もしかしたら湘南乃海としては巻き返えを予想し…

  • 688. 2023年名古屋場所11日目を勝手に語る

    1敗の錦木が白星を挙げ、北勝富士が敗れ、錦木が単独先頭に立つ展開となった。 俄然錦木が有利な展開になったと言えるか。 本日の錦木は過去合い口が悪い遠藤だったが、意に介さず白星を積み重ねた。 遠藤の前さばきが見所だったと思うが、遠藤の巧さ云々の前に錦木が圧力で圧倒した。 今場所の遠藤はすでに勝ち越しを決めており、その成績を買われて錦木戦に抜擢されたわけだが、今場所の錦木の前には為す術がなかった。 やはり上位圏内で結果を残しているのはダテじゃない。合い口を覆すように今場所の勢い、実力差が出た一番と言えるだろう。 上記の通り単独先頭に立ち、残りは全て平幕力士との対戦であるため、圧倒的有利な展開だろう…

  • 687. とある日常の出来事(一応相撲絡み)

    本日は17時半頃に仕事を終えて職場を後にし、いつも通り筋トレをしにトレーニングジムへ行った。 本日はローテーションにて下半身の日のためあまり気乗りしなかったのだが、スクワットを行うためのラックが空いていなかった。 肩透かしを食らった気分とほんの少し喜びを感じながら、マシンでレッグプレスを行うことした。 2セット目終了辺りでふと遠くを見ると、大相撲中継を視聴している年配の男性がいた(その男性はトレッドミルを実施しながらテレビを視聴していた)。 思わず私は『うわっ!』と声を出し、目を逸らした。何度かこのような題名で投稿したことがあるが、本日も画面を見たのは一瞬とはいえネタバレを食らったということだ…

  • 686. 2023年名古屋場所10日目を勝手に語る

    私の予想とはだいぶ異なる展開となった10日目。 何を隠そう豊昇龍と若元春の両関脇だ。 昨日私は順当にいけば関脇陣の番狂わせはないだろうという旨の記載をした。 それが2名も敗れた。そして豊昇龍が敗れたことで平幕力士2名が先頭に立つ展開となった。 まず豊昇龍だが、このところ10連勝中だった琴ノ若相手に不覚を取った。 過去の対戦を見てもむしろなぜその体勢で琴ノ若は負けてしまうのだろうかと思うような内容も多かったため、いずれ琴ノ若は勝つことが出来るだろうという思いはあった。 しかしそれが豊昇龍の大関取りの場所に訪れるとは思いもしなかった。 豊昇龍は昨日も身体能力の高さを活かして白星を掴んでいるし、今場…

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