前回は、酒を切った後に訪れる「離脱」の苦しさ、壮絶さを書きました。
ですが、実際はもっともっと悲惨な状況の場合もあるのが現実です。
離脱時に「てんかん」を起こしてしまい、吐しゃ物が喉に詰まり、呼吸を妨げ、若くして亡くなられた方を知っています。
私なんかが体験した離脱はまだまだ可愛いモノだと言えるでしょう。
しかし、呑む側も何度も何度も離脱と戦っているワケですから、いい加減「学習」せねばなりません。
しかし、過度な飲酒を続けていると、脳(前頭葉)はダメージを受けてしまい、退化してしまうのです。
重度のアルコール依存症患者の脳の写真を見させて頂きましたが、隙間だらけでスカスカの状態でした。
そうなると、感情のコントロールや記憶力、理解力が著しく衰えます。
過去の記憶だけではなく、5分前の事ですら脳に定着しないのです。
まだ、40代なのに紙オムツをしていたり、手の震えが収まらず自分で字が書けなくなったり、肝臓に限界が来て「肝硬変」になったり、腎臓や膵臓にまで深刻なダメージを受けている方を私は何人も見てきました。
本当に恐ろしい事だと思いました。
その状態から回復するには、投薬ではなく「断酒」しかないのです。
しかし、飲酒欲求という悪魔😈は、絶えず患者に対して勧誘し続けてきます。
重度のアルコール依存症患者は自力で抗う事が出来ないため、専門病院に入院させ、呑めない環境で囲うしかないのです。
入院中は「抗酒剤」というモノを飲まされます。これは飲酒に対する抑止力となるものであり、仮に抗酒剤を飲んだ後に飲酒をすると、キョーレツな拒否反応が襲います。
下手すれば、それで命を落とされる方も居るほどです。
しかし、酒を断てるかどうかは、最終的には「己の気持ち」に委ねられます。
薬や抗酒剤はあくまでも「手段」に過ぎないのです。
苦しい苦しい、筆舌に尽くしがたい困難を乗り越えた先に、ようやく回復という光✨️が射し込んでくれるのです。
その後も飲酒欲求はことあるごとに襲って来るでしょう。そこで抗える意思とチカラを持てるか否かが全てです。
ソコで負けてしまえば、その後は更に強烈で凄まじい離脱が待っているのです。
アルコール依存症の方の平均寿命は、52才です。渦中の元SMAPの中居正広メンバーも52才ですね。
沢山貯金があろうが、そんな事は全く関係ないのです。それに気づけるか気づけないかです。お金は決して救ってはくれません。
それを自身で認めないと、彼を待っているのは「死」です。
最後までお読み頂き、有難うございました。
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