近頃あるペットボトル飲料がコンビニで目を引くようになった。中医学の考え方を取り入れた健康飲料で、どこでも見るのでどうやら流行しているようだ。
パッケージはこじゃれていて、つい手に取りたくなるかんじ。日本で育ったものとしては想像つかない味ばかりで、ちょっと面白いので紹介してみます。
小豆水
これは2022年9月留学当初から見かけるペットボトルで、デザインも素朴。
味もすごい素朴で小豆のゆで汁を薄めたような…こう書くと本当においしいのか疑問が生まれると思うが、薄味好きにはたまらないと思う。
利尿効果によりむくみ解消、鉄分豊富、食物繊維を含むので消化が良くなる…などという効能あり。
ちなみに日本の無印良品でも小豆茶がむくみ防止にいい、とバズっていた。
緑豆百合水
緑豆は中国でおぜんざいにされるようなポピュラーな豆なのだけど、小豆とはまた違う風味がある。
体を冷やすとされ、緑豆のぜんざい自体夏の風物詩という感じの食べ物だ。
百合はゆり根。日本ではおせちくらいでしか見かけないが、中国では年中スーパーで見かけるくらいゆり根はポピュラーな食材だ。
緑豆百合ぜんざい自体もともと存在しており、ふたつが合わさって冷やされていると…すっきりしていていくらでも飲める。
今のところ一番お気に入り。あんまり甘くなくて、基本は緑豆、うっすらとゆり根の味がついている。
体の熱を冷まし解毒する、咳に効く、ビタミンミネラルが豊富なので美容に良い、免疫力アップ…などという効能あり。
ハト麦水
ハト麦と言えば五穀米に入っているイメージだが、この飲み物はほんのり甘くてなぜか桜餅の香りがする。
免疫力アップ、心臓・脳血管の保護、むくみが取れる、などという効能あり。
龍眼水
黒糖っぽい甘みでやさしい。龍眼はライチっぽい味のするシルクロード特有の果物で、漢方にも使われるが、特に他の味との違いが判らず。
ブドウ糖が豊富で睡眠を補助・記憶力アップ・疲労回復、心臓にとって良い、などという効能あり。
陳皮水
少し独特な苦み有。柑橘の皮なので苦みがあるのは正しいといえばそう。スーパーでこの飲み物の列が一番多く用意されていたので人気なのかな。
陳皮自体中国の漢方の代表格で、おぜんざいに入っていたり肉料理に使われていたりととても身近な存在。
食欲増進、痰を輩出させる助けとなる、などという効能あり。
飲んで健康になった!という実感は特にないが、ちょっとのどが痛いときに飲むのにも優しい味だし、食事を邪魔することなくいつでも飲める。
人気に伴い各社開発を進めているようで、果物と合わせるフレーバーなんかも見かけるようになった。今後の展開にも期待だ。
中国食品スーパーなどに卸されているかは確認できないのでわからないが…目にしたらぜひ試してみてほしい。