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2023年5月2日更新

映画「SAW ソウ」ジグソウの正体と後継者まとめ!ゲームの目的や人物の魅力に迫る

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ソウX
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もっとも成功したホラー映画シリーズとしてギネス世界記録に認定されている「ソウ」シリーズ「ジグソウ」は、ある基準で選定した被験者を殺人ゲームへいざなうシリーズのキーマンです。 この記事では、その正体や真の目的そして後継者や名言まで徹底的に「ジグソウ」を解説します!※シリーズのネタバレを含みますので注意してください。

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「ジグソウ」とは

「ジグソウ」とは「ソウ」シリーズで、グロテスクな恐怖のゲームを行う殺人鬼ゲームマスターです。彼自身がジグソウと名乗っているわけではなく、被験者の死体の一部をジグソーパズルのピースのように切り取ることから「ジグソウ」または「ジグソウ・キラー」と周囲から呼ばれるようになりました。 その正体はジョン・クレイマー (トビン・ベル)という末期の脳腫瘍患者。機械工学などに精通した実業家だった過去が、ゲームの仕掛けで生かされています。 被験者の心理を試すゲーム・計算されたトラップを用意し、毎回犠牲者を出していきました。一方で生き残る手段が用意されており、殺人そのものが目的ではなかったのです。(ゲームの真の目的については後述します)

ビリー人形とは

ビリー人形は、映画の序盤で被験者にゲームを説明する際にビデオテープから登場するシーンがお馴染みとなっています。またシリーズが進むと直接被験者の前に現れて、トラップを説明することも。 『ソウ4』(2007)でこのビリー人形はジグソウが殺人鬼になる前、生まれてくる息子のために作った人形がもとになっていると明かされます。 しかし妻のジル・タックが院長を務める麻薬の更生施設で、暴走した中毒患者によって流産させられてしまいました。息子を失った行き場のない怒りは、被験者を罠にかける指示の手段として人形を制作する大きな動機になったと考えられます。 ちなみに人形の名前は劇中で示されておらず、スタッフのインタビューなどで明らかになりました。

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一体何のため?殺人ゲームの目的とは

「ジグソウ」となったジョンは脳腫瘍と妻の流産という辛い現実から、自殺未遂を起こしています。生き残った彼は「自己を省みない人間に生きる意味を見出させる」ことを信条として殺人ゲームを開始したのです。 そのため被験者として「強姦魔」や「無防備な犯人を射殺する警官」さらには「リストカットをする女性」など他者や自分の命を大切にしない者が選ばれています。 結局ジョンはシリーズの途中で自らの命もゲームの一部とした結果命を落とし、ゲームは複数の後継者によって引き継がれ、継続していきました。 ジョンから後継者に引き継がれるまでの詳しい流れは別記事にまとめていますので、気になる方はチェックしてみてください!

多すぎて混乱する後継者まとめ

1作目では1人だった「ジグソウ」は徐々に後継者となる人物達が登場します(のちのシリーズで後付け設定により1作目からすでに協力者がいたことが判明)。時系列やそれぞれの後継者を詳しく振り返っていきましょう。

実はジグソウは1人じゃない...

1作目で「ジグソウ」として登場したジョンは3作目で、被験者のジェフによってチェーンソーで喉を裂かれ死亡しています。 しかしその1作前、『ソウ2』(2005)から「ジグソウ」の後継者が登場しました。ジョンは脳腫瘍によって余命が少ないため、自らの死後もジグソウの意志を継ぎゲームを行う後継者を探しています。そしてシリーズを通して4名の後継者が登場しました。

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ジグソウの後継者を時系列に沿って解説

「ジグソウ」の後継者になった理由、そしてストーリーでどのような結末を迎えたのか解説していきます! ※『ジグソウ:ソウ・レガシー』(2017年)、『スパイラル:ソウ オールリセット』(2021年)は模倣犯のためカッコ書きとしています。

『ソウ』(2004年) ジョン・クレイマー
『ソウ2』(2005年) ジョン・クレイマー , アマンダ・ヤング
『ソウ3』(2006年) ジョン・クレイマー , アマンダ・ヤング
『ソウ4』(2007年) マーク・ホフマン
『ソウ5』(2008年) マーク・ホフマン
『ソウ6』(2009年) マーク・ホフマン, ジル・タック
『ソウ ザ・ファイナル 3D』(2010年) マーク・ホフマン, ローレンス・ゴードン
『ジグソウ:ソウ・レガシー』(2017年) (ローガン・ネルソン)
『スパイラル:ソウ オールリセット』(2021年) (ウィリアム・シェンク)

アマンダ・ヤング (演:ショウニー・スミス)

アマンダはゲームの被験者に選ばれるものの生還しました。そしてジョンに心酔し後継者として『ソウ2』で被験者のフリをして監視役になるなど協力していきます。 しかし彼女は「生きる意味を見出させる」という理念には共感しておらず、ジョンもこれに気づいていました。『ソウ3』でアマンダは知らぬ間にジョンによってゲームに参加させられており最終的に「君のゲームだった」と死ぬ間際に真実を伝えられて息を引き取ります。

マーク・ホフマン (演:コスタス・マンディア)

初登場時は、ジグソウによる殺人事件の担当刑事でした。しかし刑事のかたわら殺人ゲームを模倣、ジョンに声をかけられ後継者の1人として暗躍していたのです。 ホフマンもまたジョンの理念には共感しておらず生存確率の低いゲームなどを行うようになります。さらに同僚刑事にも目をつけられ、隠蔽のための殺人も行うようになりました。 ジョンは彼の暴走を予見しており元妻のジルに被験者とするよう遺言を残します。ホフマンはジルに捕まりゲームに参加させられますが……。

ジル・タック (演:ベッツィ・ラッセル)

ジルはジョンの元妻で自らが経営する麻薬中毒の更生施設での事故により子供を流産しています。ジルは夫が殺人ゲームを行っていることを知りながら黙認していました。 ジョンは彼女に「ホフマンをゲームに参加させる」という遺言を残します。しかしゲームに参加したホフマンは生き残り、ジルは警察に保護されたもののホフマンに捕まり殺されてしまいました。

ローレンス・ゴードン (演:ケイリー・エルウィス)

ゴードンは1作目の主人公で外科医師。そしてまさかの『ソウ ザ・ファイナル3D』で再登場を果たします。ジョンに余命告知したのがゴードンでした。そして彼はジョンのゲームを通して理念を理解し、ジョンを補佐するようになっていきます。 ジルは生前、ゴードンにジョンのビデオメッセージを託しました。その内容は「ジルを頼む」というもの。ゴードンはジルが殺害されたのちホフマンを拉致します。1作目でゴードンが監禁されたバスルームに連れていき、脱出する道具を一切与えず「ゲームオーバー」と伝えて去っていきました。

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ただのサイコパスじゃない...ジグソウの名言5選

「I'm Sick Of It All.(わたしは全てにうんざりしている)」

『ソウ』(2004)でのセリフ。「自分の恵みに感謝しない人たちや他人の苦しみを嘲笑う人たちにうんざりしている」と言った上でこのセリフを言いました。 「病気」の「sick」と「うんざりする」という熟語「sick of all」のダブルミーニングになっています。

「You're Sound Asleep And Can't Feel A Thing.(あなたは熟睡しているし、何も感じない)」

『ソウ2』(2005)で被験者マイケルの目に鍵を埋め込んだことを伝えた際の一言。 この言葉は文字通り昏睡状態だったマイケルに向けてであると同時に「人は警戒心を持たずに生きている」という暗喩だと言われています。

「You Think It's Over Just Because I Am Dead, But The Games Have Just Begun.(私が死んだからもう終わりだと思ったら、ゲームは始まったばかりだ)」

『ソウ4』(2007)で冒頭にジグソウの遺体から出てきたカセットテープのセリフです。 このカセットテープを聞いていたのはまだ後継者として明かされていないホフマン刑事でした。そしてホフマンが後継者と明らかになり、ゲームは続いていくのです。

「Killing is distasteful... to me.(殺人は私にとって不愉快なものだ)」

『ソウ5』(2008)でジョンがホフマンに言ったセリフです。 殺人はむしろ忌避するものであるというジョンの考えが現れているシーン。自らが死んでも後継者を監視する構造を作るほど、守りたい信念がありました。

「Live Or Die. Make Your Choice.(生きるか死ぬかお前次第だ)」

「ソウ」でビデオテープの最後に言う決め言葉。 やはり外せない名言の一つです。1作目では言葉通りに受け取れたこのセリフもジョンの過去や信念に触れるとまた違った印象になりますよね。あくまでゲームは「生きる意味を見出させる」目的があるのです。

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ジグソウは命の大切さを教えたかった殺人鬼

ゲームを通して命を軽く見ている被験者に「生きる意味」を教えようとしたジグソウ。やり方は残忍で許しがたい行為ですが、一貫した信念や美徳がありました。 またホフマンやアマンダといった後継者との対比でよりジョンの思いが明確になっていきます。まだ見ていない作品がある方はこの機会に配信で見てみてはいかがでしょうか。