Location via proxy:   [ UP ]  
[Report a bug]   [Manage cookies]                
SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

Developers CAREER Boost 2024 セッションレポート(AD)

ハードウェア&ソフトウェアの二刀流エンジニアが語る、"思いがけない時にこそキャリアのチャンスはやってくる"

【B-7】ハードウェアとソフトウェアの二刀流エンジニア、としての多彩なキャリアの歩き方

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 空間解析技術のテクノロジストとして、NECソリューションイノベータ株式会社で活躍する山下 喜宏氏。37年前、国産パソコンPC-98シリーズに憧れてソフトウェア開発をしたくて入社しものの、ハードウェア開発部署に配属されたという。しかしその後、さまざまな出会いやきっかけを通じて、異動や変化を経験し、ハード&ソフトウェアの二刀流使いとしてキャリアを築いてきた。それまでの道のりで体験した苦しみや喜び、そして現在の仕事のやりがいに触れながら、「多彩なキャリアの歩き方」のコツについて語った。

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

「楽しみ」と「偶然の出会い」がキャリアの転機に影響

 写真画像を解析し、被写体を3次元データに復元する「フォトグラメトリ」と呼ばれる空間解析技術。その応用技術の研究開発、そして活用による社会的課題の解決のための事業創出が、山下氏の仕事におけるミッションだ。コミュニティ活動が認められてマイクロソフトMVPを12年連続で受賞し、大学で講師も務めるなど、豊かなキャリアを築いてきた山下氏だが、必ずしも王道一直線というわけではなく、4つの転機を経験している。その際に「楽しみ」と「偶然の出会い」が影響し、道を選んだことが現在につながったという。

NECソリューションイノベータ株式会社 ファウンデーションサポート事業部 主席プロフェッショナル 山下 喜宏氏
NECソリューションイノベータ株式会社 ファウンデーションサポート事業部 主席プロフェッショナル 山下 喜宏氏
山下氏の経歴

 これまでにハード&ソフトウェア両方の開発経験があり、"二刀流"を標榜する山下氏だが、キャリアの入口はまったく希望したとおりではなかった。1988年に神戸日本電気ソフトウェアに入社した直後は、装置担当としてサーバーコンピュータの電波法・安全規格への準拠を確認するという、いわゆる「地味な仕事」に配属された。

 山下氏は、「NEC98シリーズに憧れて、ソフトウェア開発をしたいとソフトウェアの会社に入ったのに、なぜかハードウェア担当になってしまった。いやなわけではなかったが、ワクワク感がなかった。同じ部門でマザーボードの開発を見ていて、どうせハードの開発をするなら、回路デザインが楽しそうだなと。難しそうで自信はなかったが、やってみたいと思っていた」と振り返る。

キャリアのスタート地点
1つ目の転機

 しかし、そんな時にチャンス(初めての転機)が訪れる。開発チームが米国で開催される展示会で新型マザーボードを展示することになっていたが、動作が安定せず、徹夜でデバッグを行っていた。そこで山下氏は、インテルのデータブックで勉強していたことを上司に伝え、「手伝いたい」と手を挙げた。猫の手も借りたい状況だったこともあり、すんなりと申し出が通り、問題解決にも見事に貢献することができた。その実績から、開発設計のチームに入り、その後PC-98シリーズのマザーボード開発を担当することになる。

チャンス到来:デバッグのヘルプ
デバッグで成果を出し、問題解決に貢献

 「かなり忙しく、新製品を出すときはホテルに缶詰状態になり、徹夜も当たり前にあったが、憧れのPC-98シリーズにかかわれて満足感が大きかったし、何より回路設計は楽しかった」と山下氏は語る。

次のページ
思いがけないキャリアチェンジが、二刀流エンジニアとしての活躍へつながる

この記事は参考になりましたか?

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
Developers CAREER Boost 2024 セッションレポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

伊藤 真美(イトウ マミ)

エディター&ライター。児童書、雑誌や書籍、企業出版物、PRやプロモーションツールの制作などを経て独立。ライティング、コンテンツディレクションの他、広報PR・マーケティングのプランニングも行なう。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

丸毛 透(マルモ トオル)

インタビュー(人物)、ポートレート、商品撮影、料理写真をWeb雑誌中心に活動。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)

CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:NECソリューションイノベータ株式会社

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/20641 2025/01/30 12:00

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング