昨今、開発者にも身近な存在となってきたAdobeの各種技術。とくに2008年はAIR正式版やFlex 3リリースなど大きな発表もあった。しかし、普段使わないとなかなかどういう技術で、どういった使い方ができるのかわからないのも事実。Adobeの西山さん、轟さんと一緒に、2008年のAdobeの出来事を振り返りながら、押さえておきたい各種技術の基本をおさらいする。
昨今、開発者にも身近な存在となってきたAdobeの各種技術。とくに2008年はAIR正式版やFlex 3リリースなど大きな発表もあった。しかし、普段使わないとなかなかどういう技術で、どういった使い方ができるのかわからないのも事実。
Adobeの西山さん、轟さんと一緒に、2008年のAdobeの出来事を振り返りながら、押さえておきたい各種技術の基本をおさらいする。
Adobeマーケティング本部クリエイティブソリューション部Webグループ
グループリーダー西山正一さん(左) ディベロッパーマーケティングスペシャリスト轟啓介さん(右)
2008年最初のビックニュースは、AIR正式版公開!
編集部
2008年は、かなり色々な製品をリリースなさいましたよね?
西山
色々でましたね。私も多分ほとんど覚えてない(笑)
編集部
ははは(笑)、まず昨年2月にAIR正式版とFlex 3が発表されました。
西山
AIR 1.0とFlex 3は、大きな発表だったと思います。AIRはコードネーム「Apollo」という名前で発表してから、正式版発表までにずいぶん時間が経っていました。ベータ版の段階でかなりの数のアプリケーションが開発されていたり、商用利用されていたりといったケースもあったので、2月を区切りにガラッと変わったというよりも、なんとなく「来たな」という感じです。
とはいえ、やはりアプリケーションを開発されている方々にとっては、ベータ版の基盤は心もとない感じがするので、きちんと正式版としてリリースできたのは、重要なマイルストーンだと思います。事実、昨年夏にAIR 1.1で日本語対応(マルチランゲージ対応)するまでの間に、相当な数の商用アプリケーションが国内で出揃っていました。
注目度しかりなのですが、開発のしやすさ、すなわち、全く新しいプラットフォームとはいえFlashベースの技術なので勝手知ったる技術を使って開発できる、という点が顕著にでたのかなと思います。そういう意味では、期待以上の受け止められ方をされたのではないかと考えています。