先週、Clubhouseを始めてから高音質化の調査を続けているので記事にまとめています。
▶ Clubhouse高音質化計画/オーディオインターフェース経由でマイクを繋ぐ方法・BGMも流したいね!
これらの調査をするなかで、非常に大きな課題だったのが、マイクから入れている自分の声や、タブレットなどから入力するBGMなどが実際どう聴こえているかを確認(モニター)できないという部分です。グループ音声通話のサービスなので、イヤホンには他の人の声が聴こえていて、自分の声は聴こえません。音声はともかくBGMは会話を邪魔しないくらいのボリュームに調整したいのでモニターしたいのです。
正攻法では、ヘッドフォンの前にもミキサーをはさんで、Clubhouseからの音声と自分側の音声をMIXして聴くことですが、機材は増えますし接続が複雑化するのでシンプルな方法がないかと思いましたがアプリで解決できました。
IK Multimedia Mic Room
現在、Clubhouse高音質化で一番使われているだろうiRig2などを開発しているIK Multimediaのマイクアプリです。これは、色々なマイクの音色を再現できるボーカル用の音楽アプリなのですが、入力している音声をモニターする機能があり、しかもそれをバックグラウンドで実行できる、つまりClubhouseでしゃべりながら実行できることがわかったのです。
こちら、無料版で目的は達成できました。
Mic Room LEの基本的な使い方
左上に「SOURCE」つまり入力マイクの選択があります。なにも接続していないと「built in mic」内蔵マイクになっていますが、Lightningなどで接続すると他の選択肢が選択されます。iRig製品の場合は対象のものが自動選択されるようです。
とりあえず、Apple純正のEarPodsで試しましたので「Apple Headset」を選びましたが、Lightning-ステレオミニピン変換などを挿した場合は「Other analog input」などにするとよいでしょう
右上の「MODEL」には往年の有名マイクを模したモデル名が並びますが、今回は音を変えたいわけではなくモニターしたいだけなので無視してよいです。課金すると色々なマイクが選べるようですが、デフォルトの「Dynamic 58」のままでよいです。
後は、下中央あたりに丸いノブがありますが、これでゲインを変更できます。ただ、これもそのままで良いです。
右下のINは他のアプリにバイパスする場合にONにしますが、ここも無視です。
では、右上のハンバーガーメニュー「三」みたいなボタンから設定に入りましょう。
Mic Room LEをバックグランドモニターするための設定
「Settings」に入ります。
上から、
Level : マイク入力音量
Out : モニター出力音量です。0のままで良いと思います
Input Channel : 入力チャンネルですが、4極ケーブルで接続しているとモノなので「MONO」で
Latency : 音の聞こえる時差は少ない方がいいので「ULTRA LOW」で
Auto Sleep : 「OFF」
Background Audio : バックグランド実行中にもMic Rooomからの出力をするかの選択肢で、ここを「ON」にすることでClubhouseと平行してモニターできます。
Clubhouseの音声に影響がないか
一つ心配だったのは、恐らく同様のモニター可能アプリで音声確認しながらClubhouseで話すと、プツプツと途切れるなどの報告がみられたのです。そこで、実際に音声テストROOMでたくさんの方が聴いている中テストしてみたのですが、見事モニターしながら、特に問題なくClubhouseへの入力もできました。
というわけで、音質にこだわり色々研究している人は、ぜひ自分の出力音のモニターにMic Room LEをご利用ください!
Clubhouseでは @yager.jp でアカウント作っていますのでよろしければフォローしてください!
【2021-02-05 追記】
IK Multimedia公式さまよりツイートをいただき、iRig Recorder LEでもモニターできることが分かりました。ただ、間違えて録音したりしないようにという意味でMic Roomの方が適切かもしれません。またまた偶然正解を引いたかも😓
Clubhouseへのスピーカー参加時、iOS純正「カメラ」アプリでのビデオ撮影時など、入力音のリアルタイム・モニターに対応していないアプリでの入力音モニターの裏技としては、iRig Recorder LEをBackground Audio = Onでお使いの方が多いですが、Mic Room LEを使う手もありますね! #clubhouse https://t.co/bVCpR5XbEW
— IK Multimedia JP (@ikmultimedia_jp) February 5, 2021