中国共産党、または中華人民共和国に対する呼称。
日本政府が中華人民共和国を政府承認して国交を回復するまでは、同国のことをこう称していた。
英文呼称は「Communist China」(C.China)。
また、「中国」というと「中華民国(台湾)」を含めてしまう、あるいは日本の地方名の「中国」と重複するなどの向きからは、明確に区別するために使用される場合もあった。特に1973年以前の統計書類では「台湾」「中共」という書き分けを行っていた。
台湾(中華民国)においては、中華人民共和国のことを「共匪」と呼んでいたような激しい対立の時代があったが、省親(里帰り)の解禁以来、関係緩和ムードから「中共」と呼ぶようになってきている。
なお、中国でも「中共」は中国共産党の略称として一般的に使用されているので、蔑称には当たらないので留意のこと。ただし、現時点で中国大陸に存在している国家を「中共」とよぶと蔑称には当たり(日本共産党を「日共」と呼ぶのと同じ感覚)、右翼・保守派の人でこの言葉を敢えて使う人がいる。